【アニメ感想】シュガーアップル・フェアリーテイル 第7話『いつわりのさよなら』

24.04.29

キャットの店での労働を終え、ウェストルへ旅の拠点を移すも商売が上手くいかないアン。
昇魂日での砂糖菓子の需要を見込んで再びルイストンへ戻ると、そこでとある高貴な人からのお召しを話を耳にする。
その人の名は、フィラックス公爵ウィリアム・アルバーン。
彼は銀砂糖師か否かは問わず、自身の満足する砂糖菓子を作ってくれる砂糖菓子職人を募っているという。
アルバーン家は王家に並ぶ三つの高貴な血筋の一つであり、その依頼に応えたとなれば砂糖菓子職人の名に箔がつくだけではなく、その報酬も千クレスと桁違い。
商売が上手くいかずに懐は寒く、妖精二人と共に冬を凌ぐのも不安な状況のアンはすぐさまフィラックスに向かったのだった。

ウィリアム・アルバーン公爵本人のお目通りをクリアしたアンはシャルとミスリルと共にフィラックス城に滞在し「砂糖菓子で肖像画の妖精を形にする」という仕事に取り掛かるが、そこで仲間と共に闊歩するジョナスに再会する。
ジョナスは品評会のあとにルイストンにあるラドクリフ工房で修業をしていて、職人仲間と共にフィラックス公のお召しに応じていた。

一歩先を行くジョナスに焦るアンだったが、アンも提出した砂糖菓子で公爵に腕を認められ、正式に職人として迎えられる。
公爵の依頼はジョナスとアンの二人に任せられることに決まり、フィラックス公のお召しは終了する。
再び二人の戦いが始まるのだった——

HERO
HERO

またか〜〜!!笑
これずっとジョナスと切磋琢磨していく話が続く感じなんでしょうか。

室長
室長

4話の時、彼はこんなところで終わらないとは思っていましたけど…
再登場早いですね(笑)

シュガーアップル・フェアリーテイル第7話『いつわりのさよなら』、始まります。


この記事は、10038C-R’s Noteメンバーと管理人がTVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』第7話を視聴して内容を軽く紹介・解説しながら、感想を楽しくお喋りしている記事です。
原作の内容も含みますので、作品のネタバレを回避したい方は、ぜひここでブラウザバックしてアニメを視聴、または原作を読むことをお奨めします。
そしてぜひ、そのあとに感想を分かち合いましょう…!

アニメ7話は原作第2巻『銀砂糖師と青の公爵』四章から

引用:TVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』公式サイト|ストーリー|第7

Story Introduction

第7話『いつわりのさよなら』

アンが作る妖精の砂糖菓子の仕上がりに、なかなか納得しないフィラックス公。
それでも諦めずに作り続けるアンだが、シャルとの語らいで彼の思い出の中にいる女性・リズの話を聞き、複雑な気持ちになってしまう。
そんな時、ジョナスがミスリル・リッド・ポッドの羽を奪い、アンにある要求をする。

引用:TVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』公式サイト|ストーリー

第7話は、原作2巻の四章『いつわりのさよなら』、五章『囚われの身』が収録されています。

室長
室長

なんか……なんか不穏なサブタイトルなんですが。
アンちゃんたち大丈夫なんでしょうか……

それでは第7話『いつわりのさよなら』について語っていきましょう〜!

カットまたは再編により変更されたシーン

  • 「俺たちは、人じゃない」【カット】
  • アンが作った砂糖菓子を見たシャルの所感【カット】
  • アルバーン家家臣の在り方【カット】

カットや変更の多かった7話ですが、重要なエピソードの部分も多いので上記リストに無い項目は個別の段落でお話ししています。

「俺たちは、人じゃない」【カット】

ジョナスの部屋から聞こえる鐘の音に焦るアンを見たミスリルが偵察という名の悪戯をしにジョナスの部屋へ向かい、それをシャルが阻止するシーン——
アニメでは部屋へ強制送還されたミスリルが「ジョナスが落ち込んでた」という事実を報告して終了になりますが、原作ではシャルが悪ノリします。
その会話を聞いていたアンに「人としてだめじゃない!」とたしなめられ、顔を見合わせたシャルとミスリルが声をそろえて言う台詞が見出しの「俺たちは、人じゃない」です。

HERO
HERO

あー……言わんとすることは分かるけど。
なんだろう…なんか、うん、もういいやってなる(笑)

アンもがっくりして諦めていました(笑)
もしもう少し尺があったらこういう箸休め的なゆるっとした会話も挟めたんでしょうかね。

アンが作った砂糖菓子を見たシャルの所感【カット】

1回目に提出した砂糖菓子を少しブラッシュアップしたものを再度提出するも「なにも変わっていない」と言う公爵。
原作には、そんな様子を見ていたシャルが砂糖菓子と悩むアンを眺めながら思案するパートが短いながらもあります。

室長
室長

シャル……あなた、作業中は部屋出ていくし、それ以外もただそこにいるだけだと思ってたら……そうじゃなかったんですね(感涙)

HERO
HERO

アンが迷子にならないように一緒に肖像画見に行ってくれてるじゃないですか(笑)
でもそれ以外の部屋での様子はあんまり描写されないからちょっとわかりづらいかもですね。

家臣の在り方【カット】

フィラックス公にジョナスの離脱許可をもらったあと。
アニメではすぐにアンとジョナスが二人で階段を上っているシーンになりますが、原作では家臣のデールに案内され、彼から改めて「アンは城から出さない」と念押しされる会話があります。

そこでアンは、デールに家臣の在り方について意見していました。
アルバーンの執着は常軌を逸していてやり方は横暴、なぜ家臣として忠告せずに命令に従っているのか、と。

デールからの返答には、悲哀に満ちた公爵の事情が匂わされていました。

室長
室長

フィクションなのでそういうもんだと思って観てましたけど、原作は結構現実的というかしっかりしているというか……ちゃんと行動の理由が説明されていますしね。
というか、言わずにはいられなかったとは言いますけどね……よく言いましたね。
アンちゃんなかなか肝がすわってますよね(笑)


というところで。それでは本編行きましょう。

キャラクター紹介

今回の新しいキャラクターは、妖精狩人(cv:荒井勇樹)、戦士妖精(cv:内田修一,八木沼凌)の三名でした。

室長
室長

八木沼さん、出演リストが2020年からになってますね。
新人さんだ〜!

HERO
HERO

ベテラン端役から新人まで幅広いですね。

アンの涙とジョナスの陰謀

初回の砂糖菓子はお気に召さないまでも「雰囲気はそのままだ」と言われ、それを機に職人として正式に城へ迎えられたアン。
公爵の「精度を上げろ」を言葉通り受け取ったアンは、天守の一室に移ってから一つ目の砂糖菓子をブラッシュアップする形で作業を進めていました。

室長
室長

一足早く天守に移って作業をしているジョナスの進捗も気になるので焦りますね…

大苦戦のフィラックス公案件

7話序盤ではいつもより可愛い気がするミスリルの挙動にニコニコしながらアンの仕事を見守ることになるのですが、砂糖菓子の出来とは裏腹に公爵の反応はイマイチ。
アンだけでなく側で見ているシャルまでも混乱していきます。

HERO
HERO

改めて視聴してそういえば…と思ったですが。
夜中に肖像画の前で思案してるシーン、シャルが砂糖菓子持ってきてたんですね。

室長
室長

ボツになったとはいえ大切な作品を他人に持たせるのは、アンがシャルに全幅の信頼を寄せている描写がさりげなくて良いですよね。
まぁ重量があるとか絵と見比べやすくするためとかもあるとは思いますけど。

そして混乱した状態で作った三回目(二つ目)の砂糖菓子を見た公爵は激怒。
アンと同席したミスリルの前で砂糖菓子を床に叩きつけ、「こんな偽物見たくもない」「形にするのだ」と何かに取り憑かれたような様子を見せて去っていきました。

引用:TVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』公式サイト|ストーリー|第7

ここの描写というか演出もすごくて……
工夫はしつつも混乱しながら作った砂糖菓子はアンが以前作った砂糖菓子よりも輝きが弱かったり、最初は室内が夕方のオレンジ色だったのが単純に日が落ちて暗くなったのと砂糖菓子を叩きつけられたショックで暗くなったのとをかけていたり。
公爵の怒りMAXで砂糖菓子を壊す瞬間は光源が赤くアンもその色に浸食されているのに、心が宿っていないと言わんばかりにこの状況で砂糖菓子だけが公爵の感情に呼応せず冷たい寒色の光を宿していたり。
「形にしろ」と取り憑かれたように告げる公爵が月夜の青い光を背負っていて、原作のキーポイントで語られる『狂気の青』がしっかり表現されていたり……

さすがは第二章というか。5話までの話もまとまっていて面白かったししっかり感情描写はあったんですが、この『青の公爵』と比べるとわりにさらっとしていて、やっぱり導入編としての作りだったんだなって思わされます。

HERO
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さて、この状況に同席していたミスリル、そして顛末を聞いたシャルは撤退を提案してきますね。

はい。引き受けたのに…と迷うアンに妖精たちは「公爵の望みは砂糖菓子では作れない」「できないこともある」と助言します。
しかしアンは最初の砂糖菓子を見た時の公爵の反応を思い出し、作れないもののはずがないと再び立ち上がるのでした。

続けると決めたアンに原作ではしっかり言葉で返事をしている妖精たちですが、アニメではそれぞれ態度で示すだけでした。
シャルは素っ気ない感じでありつつもアンがやるなら付き合おうと心に決めた感じですくっと立ち上がり、ミスリルは呆れるというより心配の比重が大きそうな表情でしょうか。
このシーンは、原作よりも少しシリアスみが増していた気がしました。

恋する乙女と百年生きた妖精

作業机に座って粉々になった砂糖菓子を触るアンと、窓辺に腰掛けるシャルの束の間の語らいシーン。
ひねくれた物言いをするシャルに「いつからそんなにひねくれたのか」と何ともなしに問うアンの声音が今までと違ってリラックスしていて、先ほどのシーンが嘘のようです……

室長
室長

心なしかいつもよりトーンが低めというか、落ち着いてますもんね。
ミスリルは同じ部屋で寝ていますが、アンはシャルと二人で過ごしてリラックスできる関係になったんですね……いいことだ……

アニメでは「百年前なら可愛かった」という衝撃がカットされたことにより、シャルが百年以上生きていることそのものに驚く描写に変更されています。

HERO
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あれ…そういえば初日の宿砦でのシャルの独白を聴いている僕たちは彼がそのくらい長生きだって想定できますけど、アンはそういう話初めて聞いたのか……

そしてアンはシャルの過去に思いを馳せ…ふとシャルが昔一緒にいたリズという女の子のことが気になってシャルに色々訊いてしまうのですが、なんとリズの話が始まってからしばらく画面にはシャルしか映りません(笑)
微妙〜に表情の変わるシャルを楽しみつつ、それがアン視点かと思いきや、シャルに「どうした?」と尋ねられて振り向くまで、アンは壁の方を向いたまま。
ただ、淡々とした中に少しの温かみを感じさせる声音でリズがどんな人だったか語るシャルに対してアンの声からは元気が消えるのですが、夜空にリズを思い浮かべるシャルはアンがしばらく沈黙するまで様子の変化に気がつかないんですよね。

HERO
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たくさん訊いたけどシャルの返答には「そうなんだ」しか言ってないですしね…

原作では割とこのあともシャルの回想でリズとの思い出が語られるのですが、アニメではそういうところはほぼカットなので、シャルの中にいるもう会えない思い出の人と今の未熟な自分を比べて落ち込んでしまうかわいい歳の差恋愛あるあるをぜひお楽しみください…笑

そしてこのシーンのアニメと原作との違いはもう一つ。
原作では涙が止まらないアンを気遣いシャルが部屋を出てしばらくどこかへ行き、その隙にジョナスとの一件が挟まるのですが、アニメではアンがすぐに部屋を出てシャルが残されていますね。
しかしこのあとにシャルがアンの行動を不可解に思っている描写はしっかり入っているので、この変更はシャルが思春期の女の子の感情に振り回されてる無力感を盛るためかなぁ…なんて思います。
一人部屋に残されたシャルが呆然とする引きの俯瞰構図とか、まさにそんな感じじゃないですか…?

まぁ、原作でもアニメでも結局二人とも部屋を出たのでジョナスの侵入を許し、無防備に眠るミスリルが人質になってしまう展開へと進んでいくのですが。

十五歳のリズとの思い出

その前に、アニメではアンの不可解な行動に「わけがわからない」と愚痴る考えるところを残してほぼ全カットとなったシャル視点のシーンを少し。

突然泣き出すなどの不可解な行動をするアンを見て、十五歳くらいの頃のリズも同じように感情の振れ幅が激しく、シャルはリズの考えていることがわからないことが度々あったと思い出していました。
そして十五歳頃から二十歳で殺されるまでのリズとの出来事、少し匂わされるくらいでとどまっていたリズが殺されてからのシャルの話が少しずつ開示され始めました。

HERO
HERO

僕アニメ見たあとに原作読んで、その情報量に驚いたんですよね。
今回みたく語られるシャルの過去もそうですけど、あんな丁寧に作ってるのにアニメで見れているのはほんの一側面でしかないんだな…と。

室長
室長

シャルがアンの気持ちを考える…ってなんかすっごい自然に受け入れてますけど、よく考えると八十年近く凝り固まっていた人間不信がアン限定とはいえこんな短期間でほぐれていたのってすごいことですよね。

「わたしが見ているからね」

さて、ミスリルを人質に取られたアンはシャルを追い出さなくてはなりません。
ジョナスの様子は何だか追い詰められているようで明らかにおかしいですが、あえてここでは触れずに(笑) 原作で出番のあったキャシーについて触れようと思います。

アニメではキャシーがジョナスの肩に乗っているだけでジョナスのセリフしかなく……それはそれで全然違和感がないのですが、原作ではアンの部屋にキャシーが残り、姿を消すという彼女の能力を使ってジョナスの作戦をサポートしている場面がきちんと描かれています。

HERO
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アニメだけ見ていた時はてっきりジョナスが部屋の外で聞いてたんだと思ってて、それシャルにしか聞こえない声で本当のこと言えば作戦決壊するじゃん…とか思ってたんですよね。

室長
室長

キャシーの姿を消す能力、その真価が発揮されるのってここだと思うのでカットになっちゃったのはなかなか勿体無いですねぇ。

また、アンに「ここから出ていってほしい」と言われたシャルの表情が一瞬ネガティブな方向に動くけれど別の意味を考えたのか表情が取り繕われるのとか、アンの言葉の意味を理解してからちょっと声が低くなってそこから表情が想像できるのが良いです。
興味はないかもしれませんが、その一部始終をキャシーが見ていたというのも何か良いです。

同じ月を見ていた

原作を読んでいればアンがシャルに恋をしていることが地の文で書かれているのですでに知っている状態なのですが、アニメだけだとアンの恋心がはっきりと明かされるのは確かここが初めてなんですよね。

室長
室長

明かされ方が切なすぎる…

Bパート開始直後、アニメオリジナル演出で離れ離れになった二人の感情が描かれるシーンが追加されています。
悲しそうにしばらく月を見ていたと思ったら、何かを決意した表情を見せて動き出すアン。
城から出たシャルは、原作にもあった「何もかもこんなものなのかもしれない。突然、終わる」というモノローグと共に岬で風に煽られて、アンと同じ月を見ている……と思ったら、見ていたのは崖の上に建つフィラックス城で。そして再び歩き出したシャルの表情から伝わる未練がすごい

アンは自ら追い出すことになってしまったシャルのことを「離れられてせいせいしているかもしれない。これでやっと本当の自由だって」なんて思っていることが原作のみで描かれていますが、シャルの心中はまっったく逆なんだというのがしっかりアニメで拾われていたのが嬉しくて嬉しくて……

室長
室長

はっきりとそう書かれていたわけではないですが、アンと一緒にいた二ヶ月半がシャルにとって特別だったというのが原作未読の方にも伝わっていたら良いですね。

シャルが見ていたのはアンが滞在するフィラックス城でしたが、同じ月を見ているような描かれ方は二人の気持ちが同じ「一緒にいたい」だと示されているようで尚更切ないシーンです。

囚われの身

Bパートでは、離れてしまったアンとシャルそれぞれの出来事が描かれているのですが、まずはシャルからお話ししましょうか。

陰惨な使役の方法

早朝にひとり、宛てもなく歩いていたシャルは妖精狩人に目をつけられてしまいます。

HERO
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え、でもシャルの羽は一枚ですし、シャル自身が取られた自分の羽を隠し持ってるなんて普通は想像できないんじゃ……

こういう情報はえぐすぎて全国放送に耐えられないからなのか、ただ単に煩雑になるからなのかカットされがちなのですが。
羽が一枚…要するに普通ならば誰かに使役されているはずの妖精でも、高値で売れると思われれば狩りの対象にされることがあるそうです。
片羽の行方が管理できない妖精の使役方法や扱いのえげつなさはぜひ原作で読んでいただきたいのですが、本当に本当に命を何だと思ってるのかと言いたくなるような事実で、普通に奴隷として使役していることがかなりマシに思えてきます……

室長
室長

そういうタチの悪い妖精狩人に妖精が協力してるんですね。
主人に逆らえないとはいえ、同じ種族の仲間を狩るなんて…

ヒュー・マーキュリーとの一件

引用:TVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』公式サイト|ストーリー|第7

さて、すっかり忘れておりましたが元々好戦的な性質を持つ貴石の妖精で、その上突然アンと別れることになって無性に機嫌が悪いシャルは、逃げるのが最善手のところを戦いに応じてしまいます。

室長
室長

アニメではわかりやすく「俺は今機嫌が悪い」って言ってましたしね。

ただまぁ…剣を出してはいるものの攻撃手段は拳だったので、かなり手加減はしていたみたいですが(笑)
それでも動けなくなった妖精狩人に剣でとどめを刺そうとしていた時に、あの人が現れました。

HERO
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ヒュー・マーキュリーですね!

五章タイトルの『囚われの身』はここのシャルと、アンがフィラックス城に残ることを指していると思っているのですが、ここのシーンはアニメで変更が加えられております。

室長
室長

アニメだと行くところがないからとりあえず「一緒に来てくれないか」と言ったヒューについて行ったみたいに描かれてたと思うんですが、”囚われ”とは…?

アニメではそういう感じに変更されていましたね。
しかし、原作では懐に隠し持っている片羽をヒューに奪われて使役される身となっているのです。
そういう意味で『囚われの身』でしょうか。
シャルが精神状態的に隙だらけだった…というのもあるのでしょうが、ヒューがあのシャルから簡単に羽を奪うことができた理由はぜひ原作にて。

ジョナスの目論見とアンの覚悟

引用:TVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』公式サイト|ストーリー|第7

ジョナスがミスリルを人質にしてアンにシャルを追い出させた理由……それは、シャルを引き離したアンを生贄としてフィラックス公に捧げ、自分を解放してもらうためでした。

HERO
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ジョナス……

室長
室長

ジョナス……

フィラックス公のお召しに応じて、砂糖菓子のサンプルと共にお目通りをクリアし、実際にご所望のモチーフで砂糖菓子を作ってみせる。そして選ばれた者だけが正式に職人として城に迎えられる—— それは大変に名誉なことで、ジョナスもあんなふう(6話参照)に調子に乗るくらいには自尊心が回復していた模様なのですが、実は「迎えられる」は誤りで「囚われる」が正しかったのかと。
アンは目の前で怯えるジョナスと先日彼の頬に見た痣を思い出し、この仕事の真実を悟ったのでした。
しかし……

アンには帰る場所もない。お金もない。そして今は、シャルもいない。
この状況では、自分はここにとどまり、砂糖菓子を作る他に選択肢はない気がした。
しかも、アンはこの仕事を既に引き受けてしまったのだ。どんな理由があれ、仕事を放り出すことはできない。自分の唯一の武器を、投げ出したくない。

シュガーアップル・フェアリーテイル〜銀砂糖師と青の公爵〜 五章 囚われの身

他にどうしようもない状況と、砂糖菓子職人としての責任と誇りがアンを奮い立たせました。

そんな状況を知らないふりをしたのか、忘れているのか、公爵の部屋から出たジョナスはアンに呆れていました。
自分でアンをこんなどうしようもない状況に落としておいて、しかもアンの一言で無事に解放されたというのに何を言っているんだ…と呆れたのはこっちなんですけどね(笑)
前話で勃発したアンvsジョナスの第二回戦は、ジョナスの撤退により勝負はおあずけとなりました。

あ、ジョナスにとってはなんか微妙な感情が残りはしましたが、一応アンの協力でこの仕事を辞めるという希望が叶ったということで、ミスリルの羽は素直に返してくれました。そこは良かった……安心した……

最後の火種

ところ変わりまして、ヒューについて行ったシャルsideのお話ですが……
開幕すっっっごい態度の悪いシャルが見れます(笑)

室長
室長

あえて「アンに捨てられた」って言ったヒューも人が悪いというか、アニメでは別に面白がってるような感じには描かれてなかったのですが、煽り力は強かったですよね。

ヒューは銀砂糖子爵になる前は職人としてウィリアム・アルバーンと縁があり、討伐の対象となってしまった彼を説得するために戦士妖精たるシャルを伴ってフィラックス城に向かいました。
その理由は原作では「この意味がおまえにも分かるな?」と言っただけで実際の説明は地の文でされているところですが、アニメでは伏線を張ったのちにヒューとシャルの訳知り同士の会話に変更されています。

HERO
HERO

あ〜、6話の……シャルはアンがこれからお召しに応じる相手がどういう立場の人なのか詳しく知っていたんですね。

そうですね。ただ長生きだからというだけでなく、シャルは貴石の美しい戦士妖精ということで高値で取引されており、購入者は必然的に貴族など王族の詳しい事情が入ってきやすいところになるわけです。

だんだんと依頼主であるフィラックス公爵家当主ウィリアム・アルバーンの事情が明らかになってきました。

フィラックス城にアンはいない

ヒューが公爵にルイストンへ来るよう説得しに部屋へ入ったとき、アニメでは説得が失敗したところでそのシーンが終わっていたのですが、原作では城に滞在しているアンのことにも触れています。
もしこの城が戦場となるのであれば、無関係なアンが巻き込まれるのを避けたい—— ヒューのその思いとは裏腹に、公爵は「この城には砂糖菓子職人は一人もいない」と言います。

ここでもシャルは拒絶され諦めたはずのアンの身を案じており、探しに行きたいと焦っていました。
この視点があるとないとでは次回のシャルの心情への入り込み方が違ってくるので非常に勿体無いと思いつつ、こういうのが原作を知る楽しみだよなぁとも思いました。

最後に

引用:TVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』公式サイト|ストーリー|第7

広間でアンが見つめる肖像画。そこに描かれた妖精の背には、二枚の羽
窓から差し込む光に照らされたそれ見てアンはそれが意味することに気がつき、もう一度フィラックス公と対面する決意を固めます。
そして「危ない目に遭わないように」と城から逃げるように諭されたミスリルは、言うことを聞いて出ていく代わりにシャルを探して誤解を解く役目を買って出て……

砂糖菓子づくりで思い悩み、自分で考え実行して切り拓いていく……第2クール範囲やその先でよく見られるこういう展開ですが、そういえば第1クールでは7話が初めてでしょうか。
アンが砂糖菓子づくりで活路を見い出すシーンは何回見てもワクワクしますね。

室長
室長

このシーン、「城から出てほしい」というアンに対してミスリルの「アン……」の言い方が原作からは想像つかない言い方してた…ってしゃおさんからの伝言があります。

HERO
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あとアンとミスリルがそれぞれの役割を確認しあったあとの拳コツンはアニオリでしたね。

脚本の妙技が光りまくる6話から引き続き、演出や演技でも魅せた7話。
功を競うライバルのジョナスも、頼りになるシャルとミスリルも去り、アンは一人きりで狂気の青をまとった公爵ウィリアム・アルバーンが真に欲している砂糖菓子づくりに挑みます。

それでは次回、”青の公爵”クライマックスの8話です。
お疲れ様でした。

室長
室長

お疲れ様でした。

HERO
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お疲れ様でした。

次回予告映像

by. KADOKAWAanime (YouTube)

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