
品評会で落選したアンは、翌年の品評会に向けてシャルとミスリルをお供に修行の旅に出る。
まずはルイストンで様々な砂糖菓子店を回って偵察をしている最中、ひょんなことから変わり者の砂糖菓子職人キャットの仕事を手伝うことに。
キャットの技術だけでなく、自分が作りたいと思った人にしか作らず、報酬も相手の生活状況を慮るという彼の信条に感銘を受け、自分の職人としての将来に思いを馳せるアン。
そして、実はキャットの正体はアンの憧れの銀砂糖師アルフ・ヒングリーだった。
最後にキャット改めヒングリーから職人として大切なことを教えてもらうアン—— 一行は当初の予定通り、需要を見込んで拠点をウェストルに。
しかし砂糖菓子の売れ行きは振るわず……
アンの修行の旅は、まだまだ始まったばかり。

さて、舞台は再びルイストン……からの、港町フィラックス。
どんなトラブルが彼女を待ち受けているのでしょうか。

トラブルオンリーなんですね(笑)
シュガーアップル・フェアリーテイル第6話『海辺の城』、始まります。
この記事は、10038C-R’s Noteメンバーと管理人がTVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』第6話を視聴して内容を軽く紹介・解説しながら、感想を楽しくお喋りしている記事です。
原作の内容も含みますので、作品のネタバレを回避したい方は、ぜひここでブラウザバックしてアニメを視聴、または原作を読むことをお奨めします。
そしてぜひ、そのあとに感想を分かち合いましょう…!
アニメ6話は原作第2巻『銀砂糖師と青の公爵』二章終盤から

Story Introduction
第6話『海辺の城』
砂糖菓子が思うように売れず、苦心するアン。
そんな時、王家に連なる血筋のフィラックス公が高報酬で砂糖菓子職人を探しているという噂を聞き、アンたちは港町フィラックスへと向かう。
城で謁見したフィラックス公はアンの技術を認めると、ある妖精の砂糖菓子を作るように命じる。
第6話は、原作2巻の二章『フィラックス公のお召し』終盤から三章『海辺の城』が収録されています。

二章終盤?あれ…5話は2巻『青の公爵』の内容じゃなかったですよね?
はい。銀砂糖師の先輩キャットとの出会いの話を時系列で挟むために2巻『青の公爵』の内容は3話でやることになったそうなのですが(※Blu-ray/DVD1巻ブックレット収録のスタッフインタビューより)、その都合上6話から始まるフィラックス城でのエピソード以外をがっつりカットすることになったそうなのです。

キャットは『青の公爵』では出てこないですが、次の3巻から先は結構な重要人物になってきますからね……
それでは、アニメでは見ることができなかったエピソードを少しだけご紹介します。
気になる方は原作かヤングエース版コミカライズの3巻を読みましょう!
原作からがっつりカットされたエピソードまとめ
- ウェストルでの行商、宿探しでの一悶着
- シルバーウェストル城へのご招待
- ラドクリフ工房で修行中のジョナスとの再会
【ウェストルでの行商、宿探しでの一悶着】
キャットの店を後にしてウェストルへでの行商中。
客には足下を見られて買い叩かれ、懐は寂しいのに雪が降ってきて野宿は不可。
さらには悪徳宿屋からのぼったくりに遭うなど、アンたちの旅の前途は多難すぎるようで…
【シルバーウェストル城へのご招待】
ウェストルは銀砂糖子爵のお膝下。宿屋とトラブルになっていたアンを助けたのは、先日の品評会以来アンを探していたという銀砂糖子爵ヒュー・マーキュリーだった。
ヒューはアンをシャルやミスリルも共に自身の”シルバーウェストル城”に招待し、ある提案を持ちかける。
【ラドクリフ工房で修行中のジョナスとの再会】
アンは昇魂日の需要を狙ってウェストルから再びルイストンに戻って商売を行っていたが、そこでジョナスに再会。
ジョナスは品評会以降ラドクリフ工房で修行していたらしく、工房の若い衆とつるんでいたところだった。
酒の勢いで彼らはあることないこと大声で吹聴し始め、アンの商売の邪魔をする。
アン・ハルフォードという若い女性の砂糖菓子職人が世間でどういうふうに見られてしまうのか、読者が分からされ始めるお話。
※アニメでは、一部シーンがフィラックス城内でのやりとりにまとめられていました
原作とアニメとでは展開が少し違い、アンはこのエピソードを受けて風見鶏亭の女将さんに愚痴ったことからフィラックス公のお召しを知ることとなります。

アニメでも女将さんがフィラックス公のことを教えてくれるんだけど、その流れが違うんですよね。
6話〜8話は原作と同じ展開だけどそこに行き着く流れや見せ方が違うなど、そういった再編が数多く存在します。
特に6話『海辺の城』はその内容の都合上ハイランド王国の政治的な話など難しい設定が出てくるのですが、一度でわかりやすく組み込むという脚本の技がキラッキラなので、そこにも注目して語っていきましょう!
カットまたは再編により変更されたシーン
- ダウニング伯爵の孫娘の砂糖菓子【追加】
- ヒューの提案を断って自分の道を行くアン【カット】
- 風見鶏亭での出来事【変更/追加】
- ハイランド王国の政治のお話【追加】
- ジョナスとラドクリフ工房の職人たちと【変更】
ダウニング伯爵の孫娘の砂糖菓子【追加】

6話冒頭、早速アニメオリジナルのシーンが追加されていました。
ここで4話の品評会後のシーンでカットされたダウニング伯爵が孫娘の結婚式にアンの作る妖精の砂糖菓子を…と考えていたことと、その後のアンの行方が回収され、さらに6話から舞台となるフィラックスとのつながりも示唆されました。

そういえばこのシーンがアニオリってことは、原作ではダウニング伯爵が孫娘の砂糖菓子を誰に作ってもらったのかは明らかになってなかったってことなんだ?

あー…確かに、このあたりのシーンには無かったような気がしますね…
細かく読み直したら見つかるかもしれないですが。
ヒューの提案を断って自分の道を行くアン【カット】
引き続きヒューとダウニング伯爵の会話シーンにて、アンは今どこにいるのかという話題になった際にアンが「ありがとう、ヒュー。でも、遠慮しとく。わたしは自分の足で歩いていきたいの」と原作にある台詞を言っているカットのみがヒューの回想で使われ、その時何があったのかの説明はヒューとダウニング伯爵の会話のみで説明されていました。
ここは何があったのかアニメで説明されてしまったことなのですが、ヒューがアンをマーキュリー工房に誘うエピソードには、シャルがアンに向けている自身の感情に疑問を持ち始める大事なシーンが挟まってるので、ぜひとも原作かYA版コミカライズで読んでいただきたいところです。
風見鶏亭での出来事【変更/追加】
ルイストンでの商売を邪魔されるエピソードが丸々カットになった関係で、風見鶏亭の女将さんとのやりとりも変更が加わっています。
アンが商売の拠点にウェストルを選んで失敗した理由、今は昇魂日のかきいれどきでアンには商売が難しいかもしれないという状況説明を女将さんの台詞で行ったのちに、フィラックス公のお召しについての紹介に繋がりました。

アニメでは「昇魂日があるから」としか語られていないですけど、原作のアンは昇魂日のかきいれどきを狙って、少しでも商売できると思ってルイストンに来たんですよね…?商売人としてベテランな女将さんと状況から弾き出す結論が違って面白いですね。
ハイランド王国の政治のお話【追加】
さて。政治というか、現王家の成り立ちといいますか…そんな難しいお話が二章終盤から三章前半に渡って地の文で語られているところを、再びヒューとダウニング伯爵の会話シーンに切り替わり、二人がわかりやすくお話ししてくれるのがこの追加されたシーンです。
ダウニング伯爵がマーキュリー工房に依頼した孫娘の結婚式の砂糖菓子も、祖王が残した三つの家系の彫像というおあつらえ向きな砂糖菓子でした。

4話で何らかの大きな権力を持っていそうな描かれ方をされていたダウニング伯爵と王家、そしてこれから関わるアルバーン家がどういう関係なのか。
身分のある人同士の世間話という体で語られるのはとてもわかりやすくて良いですよね。

しかも唐突に始まるんじゃなくて、孫娘の結婚式におよそふさわしくなさそうな砂糖菓子のモチーフからの会話の流れが自然すぎる…
そしてこれは原作地の文だったものなので追加ではないですが、フィラックスに到着したアンたちが崖の上から話すシーンでは、フィラックス公爵(アルバーン家)の現状をシャルが「だてに長く生きていない」という理由で説明してくれました。
こういった細かい変更も、6話の内容が絶妙にわかりやすい所以ですね。
ジョナスとラドクリフ工房の職人たちと【変更】

原作ではフィラックス城で会う前にルイストンの市場で会っているので、アニメではその時のやりとりが一部ここにまとめられています。

ラドクリフの若い衆に品評会がどう見えていたのか、ジョナスがどんなふうに言いふらしてるのかがよくわかる胸糞なシーンですよね(笑)

お借りした場面カットを改めて見るとジョナスたちの小物感がすごいんですが。
台詞はもう本当、事実ではあるんだけど絶妙に勘違いされそうな言葉遣いでいい感じにイラッとしますね(笑)
というところで。それでは本編行きましょう。
キャラクター紹介
ウィリアム・アルバーン(cv:内山昂輝)
王家に並ぶ高貴な家系であるアルバーン家の当主で、港町フィラックスを治める公爵。
ウェーブのかかったブロンドの短髪に光の無い深緑の瞳、そして気品があるのにどこか疲弊したような容姿が特徴の青年。
銀砂糖師か否かは問わず、自身の欲する砂糖菓子を作りあげてくれる砂糖菓子職人を募集している。

原作読んでびっくりしたんですが、この人まだ二十代なんですよね。
アニメでの容姿がもう四十代くらいに見えたので、余計に悲哀を誘いました…
デール(cv:市川蒼)
アルバーン家に仕える従者。黒い直毛の短髪に黒い瞳の青年。
城に滞在する砂糖菓子職人たちの世話役、公爵への取次ぎも担っている。

ただの従者じゃなくて侍従頭みたいな感じなんだろうか?
原作読む限り、公爵のことかなり理解している様子…
女将(cv:藤田奈央)
ルイストンにある宿屋兼食事処”風見鶏亭”の主人。茶色の髪を後ろで高くまとめている、恰幅の良い中年女性。
シャルとミスリルが同じ食卓に付くことを歓迎するだけでなく「お金を払ってくれるなら同じ客。嫌ならあんたたちが出ていけ」と店の方針を他客に示してくれた、良い人。
アンにフィラックス公のお召しを教えてくれた。

アンが安心して泊まれる宿の主人ということもあり、すごく好印象ですよね。このキャラ。
また、今回のモブキャラとして
フィラックス城でアンと同時に面接(?)を受けに来ていた砂糖菓子職人(cv:内野孝聡)
フィラックス城外門の兵士(cv:田邊幸輔)
青年…おそらくジョナスと一緒にいたラドクリフ工房派の職人たち(cv:猪股慧士、小野将夢)
が出演されていました。
港町”フィラックス”にて
貿易で有名な王家の直轄地、フィラックス。
しかしその実、貿易で得た富は王家に吸い上げられ、「最後の火種」と呼ばれて警戒され、国王に阿る態度を要求されている。フィラックスを治める公爵家はその高貴な身分には似つかわしくない生活をしている…らしい。

らしい…って(笑)
アニメではダウニング伯爵とヒュー・マーキュリー、そして謎にハイランドの裏側に詳しいシャルが言ってました。
フィラックス公爵 ウィリアム・アルバーン登場
千クレスの報酬で自身が求める砂糖菓子を作ってくれる職人を募集している、フィラックス公爵ウィリアム・アルバーン。
手元に砂糖菓子の見本を持っていたアンは一人城の中に入り、すぐに公爵との顔合わせになりました。
公爵の入室に気づかずにきょろきょろしてしまうアンにはちょっと笑いましたが(笑)
しかし入室が静かすぎるのと、目に光が無く冷たそうなキャラデザインと、第一声の後に鳴るBGMがあいまって不気味な第一印象がありました。
この人が依頼主って…アン、大丈夫なのか…と、これから大きな依頼に挑む主人公を見るわくわくよりも心配が勝ってしまった感じですね。

確かシュガーアップルラジオか何かで前野さんだったかな?も言ってましたけど、CVの内山昂輝さんが放つ陰の気がフィラックス公の雰囲気にぴったりですよね。

その内山さんのレパートリーの中でも特にダウナー寄りらしいですからね。
「頭を下げる必要はない」という彼の第一声も、原作には寛容なのではなく無関心なのだとありました。
原作では地の文だった「共食いみたいでいやだと言われた」もアニメでは場が和みそうな受け答えとして追加されていたにも関わらず、真顔……怖い……
しかし、アンが妖精を友達だと言ったことに関しては何かしらの心の動きがあったようです。
デールのその辺りの台詞は半分アニメオリジナルですが、アンの技術が依頼に値するものだったことは前提として、持ち込んだ砂糖菓子のモチーフが妖精だったこと、そして連れている二人の妖精は使役しているのではなく友達として一緒に旅をしているのだということが、公爵のお目通りをクリアできた理由なのではないかと推測しています。
肖像画の妖精を「形にしろ」
アンをはじめとする城に滞在している職人たちに作るよう言い渡された砂糖菓子は、広間や東の塔に飾ってある肖像画に描かれた妖精を形にしろとのことでした。

見る限り、いろんなアングルや表情、トリミングがありますし…平面から立体にする要件は満たしてそうですね?(きっと布がかけられている絵の中に足元まで描かれているものや後ろ姿のものもあるはず…)

いやしかし「形にしろ」か……なんかちょっと独特な言い方ですね。

そうですか?まぁでも確かにあんまり言わないかもしれないですね。
アンも「肖像画に描かれた妖精をモデルに砂糖菓子を作る」って言い換えてますし、そっちの方が一般的ではありますよね。
このあとにジョナスたちと一悶着あるものの、アンは無事に砂糖菓子を作り上げました。
この作品での製作シーンはBGMに乗せた無声パートが主で、今回も『砂糖菓子づくり』というBGMに乗せて妖精の砂糖菓子を作っている様子を一通り見せてくれたのですが……
前回までは基本的にアンが一人で作っていた砂糖菓子ですが、今回からミスリルがお手伝いしていて、そのシーンもちゃんと含まれています。

手伝い始めてまだ日が浅いのか、アンが教えながらって感じの絵なのが微笑ましいです。
また、アンがシャルと一緒に絵を見に行ってるカットや、シャルが手伝わずに部屋から出ていこうとしているだろうカット、そしてミスリルが言うところのシャルが感傷に浸ってるカットなどなど……お仕事シーン開始の合図が笑顔のシャルの「よし、やるか」だったのも合わせて、三人が良い友人関係を築き始めているのが分かってニコニコしながら見ておりました。

その「よし、やるか」を聞いたアンの瞳が一瞬嬉しそうに揺れたのを私は見逃しませんでしたよ…!
フィラックス城の長屋に荷物を置いたすぐあとに一緒に絵を見に行ってくれるって分かったときも瞳揺れてましたしね。
それまでの1〜5話でのことを考えると、そりゃあ締まりのない顔にもなりますね(笑)
大きな仕事で大変な時間ですが、アンが楽しそうなのが何よりです。

そういえば無声パート、ミスリルが手伝わないシャルのことを言う台詞はカットと合いそうなのが原作にありましたけど、シャルが出ていこうとしてるカットでアンが何か言ってそうなのは、あれ何言ってたんでしょうね。
原作に無い、そしてアニメでも無声パートのところは想像が膨らんで楽しいですね。
あと、これは言っておきたいので脈絡なく言うのですが。
無声パートが終わったとき、アンにお礼を言われたミスリルが得意げに成形の道具を振り回す動作にSEがついてるのが死ぬほど可愛いです……後ろ姿なのが特に可愛い……
アンさんご乱心
さて、作業の最中、顔に色粉をつけてしまったアンは外にある井戸へ。
直前にミスリルが聞いた「シャルがお城に住んでいたことがある」ことと3話でシャルから直接聞いたリズという女性のことが繋がってモヤモヤしながら乱暴に顔を洗っていると、散歩に出ていたシャルと遭遇して……

HERO君。

な、何ですか室長……

シャルにとっては何気ない行動だったみたいだけど。
指で顔を撫でて水滴を拭ってあげてから顔を覗き込むのは、過去一刺激的だと思うの。

…え?そ、そうかも…?
確かに、文章読むだけでもドキドキさせてくるのにアニメは何ていうか、指の動きがすごかったですからね…!人差し指なんだ…!?そうやって拭ったんだ…!?とちょっと興奮してしまいました……

手を綺麗に見せる作画を心掛けてるってスタッフインタビューでお話しされてましたからね。月光に照らされながらアンの頬を滑るシャルの黒い指先はなかなかにセクシーでありました。

えっ、何でそんな冷静なんですか!?!?!

見出しが「アンさんご乱心」なのに管理人と室長がご乱心している…笑
いやしかし3話くらいからずっと思ってましたけど、こういう年頃の女の子を振り回すような行動を何の気なくやってのけるって妖精だからというかシャルだから許されることではありますよね。
二次元とはいえ人間の男がこれやったらたとえイケメンでも目も当てられない気がします。
——このあと室長と管理人は冷たい水で顔を洗い、しっかり用意されたタオルで顔を拭いて冷静になりました。
例のシーン

何ですかこのタイトル…(笑)
井戸でのシーンのあと。原作では一晩置いた部屋でのシーンなのですが、アニメではアンがシャルから逃げた先で、悦びを隠しきれないジョナスと遭遇したシーンのことですね。
このシーンのジョナスはもう原作のときからもう何というか何というかな感じだったのですが、アニメで微妙に台詞の言葉が変わり、動きと声がついたら……言葉を選ばずに言ってしまえば絶妙にウザさが増した、そんなシーンに仕上がっておりました(笑)

第1クールと第2クールの間で制作陣のおすすめシーンを公式ツイッターで公開してましたけど、このシーン挙げてた方いましたよね。
こちらですね(笑)
あとAnimeJapan2023のKADOKAWAブースステージに登壇されたジョナス役の川島零士さんも、このシーンについて取り上げられてました。
ちなみにウザさを助長している上記ポストに記載のある「知ってるぅ〜?」や「それで、どうなったと思う〜?」は改変後に追加された言葉ですし、ただの会話シーンにしてはモーションも多いのでここだけで作画枚数かなりあるのでは…と思われます。
まぁしかしウザいウザいと言いますが、ジョナスはジョナスで品評会では罰を受ける寸前まで追い詰められただけでなく衆人環視の中でアンとの実力差を思い知らされ、そしてこの次の話で明らかになる事実ですが、修行に入ったラドクリフ工房でも鼻をへし折られていた……
そんな中で千クレスの大仕事に挑んだ結果、工房の仲間や他の腕自慢たちがひしめく中で自分だけが唯一残ったなんて、彼にとってプライド大回復イベントですよね。

そりゃああんな感じにもなるか…
しかしこの人、アンがいなかったら誰に自慢してたんでしょうね……
「よくやったぞ、かかし」

砂糖菓子を作り終えたアンがその場で眠ってしまい、シャルが横抱きで階上のベッドに運んであげるシーンもぜひ語っておきましょう。
ここはアニメでは大変貴重なシャル視点のシーンになります。
シャル視点とはいうものの、特に原作にあるモノローグや地の文での説明は入っていないのですが。
呼ばれてそばに来たは良いけど最初はちょっと遠慮がちだったり、無表情ではありますが、無防備に眠るアンを見下ろした彼の顔のカットでちょっと絵の流れが止まっていたり。
そして抱き上げたあとに見つめるカットが挟まったので、まぁそういうことですよね。
友達だとしても老獪で危険な戦士妖精といわれる自分を信頼しすぎだとか、でもその信頼に背きたくないだとか、自分のそばに置いておきたいだとか。
シャルが自分の中にそういった感情が芽生えているのを自覚するのがこの辺りなんですが、アニメでのこのシーンの描かれ方、原作の内容を知らなくてもなんとなく読み取れそうな感じしませんか?

まだ恋じゃないんですよね。
おそらくまだだと思っています。
でも”友情”というには向ける気持ちが強い気がする……とも思いますが、長いこと独りきりだったり使役されてきたりした妖精だし、多少の苦労はせよ何不自由なくぬくぬくと過ごしてきた人間の管理人にはその心は推し量れないのかも……
そんな感じの微妙な感情を読み取れます。
また、アニメオリジナル台詞の「よくやったぞ、かかし」とシャルに言わしめた砂糖菓子。
それを見たフィラックス公の瞳に一瞬だけ光を取り戻し、そのおかげでアンも長屋から天守の部屋に移動することが決まりました。
先に天守に移っていたジョナスもそれなりの腕を見せていたのか、フィラックス公は砂糖菓子職人の募集を止め、アンとジョナスの一騎打ちに。
二人残されたジョナスとアン、因縁の二回戦が開幕したところで幕引きとなりました。
最後に
アニメではデールがそばにいる状態でこのシーンに突入したため「君たち、知り合いだったのか。何の因縁があるのか知らないが…いずれにせよ、公爵様がお決めになられたことだ」というジョナスを黙らせるのに最適な台詞が追加されていましたね(笑)
また、デールが去った後のアンとジョナスの因縁が強調される「また君と競争することになるのか」「品評会が競争だったって言い張るのならね!」のやり取りが、実はアニメで追加された台詞だったと知って驚愕いたしました。
自然……自然すぎる……。原作者監修があったとは思いますが、本当に隅々まで脚本担当の妙技を感じます。

先ほどから散々言ってますが、構成がめちゃくちゃ綺麗な回でしたね。
そうですね。アニメだけ見てるときはいいけど、原作を大胆にカット・再編したことを知っちゃってるので原作と比較したらすごいことになりそうだと内心思っていたのですが、全然そんなことはなく……むしろ構成が美しくて感動したまでありました。
そして今回は30分アニメとは思えないボリューム感満載の回でした。
『青の公爵』範囲はあと2話なのですが、前半でカットされたエピソードが効いてくる場面も多いので今後も「大事なシーンだったのに…!」とかは無くいけそうな予感がします。
それでは、フィラックス城での千クレスの仕事、アンはモノにすることができるのか…?
次回をお楽しみください。お疲れ様でした!

お疲れ様でした〜!

お疲れ様でした!
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