【アニメ感想】シュガーアップル・フェアリーテイル 第14話『再び、挑むとき』

23.07.20

アンの未来を救う証言と引き換えにペイジ工房の令嬢ブリジットに自身の羽を渡し、人知れず彼女に使役される身となった妖精シャル・フェン・シャル
前回の13話では、アンは大切な友人であるシャルを助けるため、銀砂糖師として工房で働いてくれたらシャルを助ける機会をくれるというペイジ工房派長代理エリオットの提案に乗り、遥々ミルズフィールドまでやってきた。
そこで見たものは、三大派閥の一つを名乗りながらも凋落寸前の工房と、なにやら問題を抱える派閥の創始者一族・ペイジ家の姿——
アンがシャルの羽を取り戻すため、また銀砂糖師として請け負った初めての仕事は、ペイジ工房の職人頭となって工房を立て直すことだった。

そしてその日の夜。
羽を渡したのはおまえには関係ないからここを出ろと冷たく言うシャルに対し、アンは自分の誇りのためにシャルを助けたいと思いの丈をぶつける。
そんな彼女に心動かされ、熱い抱擁とともに自分の身をアンに委ねる約束をしたシャル。

最高にロマンチックな開幕となった第2クール。
今回からアンの銀砂糖師としての挑戦が始まります…!

しゃお*
しゃお*

わあーーん!アン頑張ってー!!!!

HERO
HERO

今回もしゃお*さんと僕、そしてゲストの…いや、もはやメインかな?
ここ10038C-R’sNoteの管理人が、語りまくります。


この記事は、しゃお*とHERO(と今回は管理人)がTVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』第14話を視聴して内容を軽く紹介・解説しながら、感想を楽しくお喋りしている記事です。
原作の内容も含みますので、作品のネタバレを回避したい方は、ぜひここでブラウザバックしてアニメを視聴、または原作を読むことをお奨めします。
そしてぜひ、そのあとに感想を分かち合いましょう…!

アニメ14話は原作第4巻『銀砂糖師と緑の工房』三章から

引用:TVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』公式サイト|ストーリー|第14話

Story Introduction

第14話『再び、挑むとき』

シャルと再会し、助けることを約束したアンは、気を引き締めてペイジ工房での初仕事に取りかかる。
作業棟でエリオットに紹介されたのは、個性豊かな4人の砂糖菓子職人だった。
彼らの仕事の進め方は他の工房と異なり、戸惑いを感じるアン。
しかも、砂糖菓子の注文も減ってしまっていて……。

引用:TVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』公式サイト|ストーリー

14話は、13話ラストにアンとシャルが真夜中の工房で約束を交わした翌日の朝から始まります。
4巻の第三章『最初の銀砂糖』と第四章『再び、挑むとき』前半1/3くらいまでを再編成、そして二章の内容ながら13話でカットされた他の職人たちとの顔合わせシーンがプラスされた内容になっていました。

13話に引き続き14話も原作を駆け足で消化していった印象ですが、相変わらず必要な情報は掬われてますし、膨らませるところは大胆に膨らまされていて視聴後の満足度は高かったですね。

しゃお*
しゃお*

シュガーアップルの脚本は総じてストーリーの扱い方が丁寧だよね。
ちなみに、今回はどなたが担当だったの?

14話の脚本は冨田頼子さんです。第1クールでは5話・7話・10話の担当をされていました。
そして冨田さんが脚本を手掛けられた4つの回は必ず大畑清隆さんが絵コンテを担当されています。

しゃお*
しゃお*

脚本と絵コンテってコンビで動いてるの?

リストを見る限り水上さんと和場さんの時は絵コンテ担当が固定されているということは無いので、特にそういうシステムになっているわけではないみたいですね。

今回の14話もそうだったのですが、間の動作が強調されていたり、喋る側ではなく言葉を受ける側やそばでコミカルな動きをする小さな妖精にカメラが当たっていることが多いのはお二人が担当されるときの特徴のような気がします。
第1クールの記事を書く時にまた改めて原作と照らし合わせながら視聴すると思うので、5話・7話・10話はその辺よく観察してみようかと思います。

しゃお*
しゃお*

これは脚本より完全に絵コンテの特徴って感じだけど、確かに挙げられた4つは口パクアニメーションが映ってる画面が他より極端に少ない気がしてくるな……

HERO
HERO

それは気にして見るからそう見えるという可能性(笑)
でも脚本や絵コンテに着目して見るのも楽しみの一つだね。

今回の再編によりカットされたシーンや伏線

  • 朝食の席でのあれこれ
  • 続・オーランドの塩胡椒
  • 職人頭のお仕事その1:銀砂糖の管理,
  • “最初の銀砂糖”
しゃお*
しゃお*

んー……シーン単位だとこんなもんかなー……あとは伏線になってるのにカットされたものだけだとこんなもんかも。
細かく台詞や地の文追っかけるともっとあるけどね。

HERO
HERO

順番にご紹介していきます。

朝食の席でのあれこれ

アニメではミスリルを起こしたあとオープニングを挟んですぐに職人紹介と仕事が始まりましたが、原作では工房の食堂で朝ごはんを食べています。
そこでオーランドには同席を断られ、アンからの呼び方を「ラングストンさん」から「オーランド」に訂正され、敬語で話すなと言われるというイベントが発生しています。
これはアニメでは仕事中に起こったイベントですね。

名前の呼び方を訂正したのはヒューの時のように親しみを込めた理由ではなく「年齢や経験は関係なく、職人頭の立場であるアンが敬語を使う必要があるのはグレンさんとエリオットだけ」という理由からです。

しゃお*
しゃお*

原作によると、食卓には椅子が十四脚あるらしく、二人はその端っこと端っこに座って食事をしたらしいです。

HERO
HERO

その配置でこの会話は気まずすぎる(笑)

そのあとに朝早くから仕事のあるエリオットが食堂に入ってきて、ここで工房の借金の話や、アニメでは出てこなかった職人ギルドの話が行われます。
職人ギルドには砂糖菓子職人、陶器職人、鍛治職人など様々な職人が加盟していて、そこから仕事や顧客紹介、資金の融通などが行われているようです。
ペイジ工房の長はそのギルドの三人いる顔役の中の一人で、他の顔役二人から借金をしているとの設定があります。

しゃお*
しゃお*

この設定、アニメではカットして正解かもと思った…なんか情報多くて混乱しそう…
ギルドといえば次の銀砂糖妖精編で「妖精商人ギルド」ってのが出てくるけど、もし続編がアニメ化したとしてもそこで語れば良いだけだしね。

HERO
HERO

まぁそれより、僕原作でこれ読んだ時に「グレンさんに知られたくない借金の返済を迫られてるって情報をこんなところで話すな」と思ったんだよね…今は食堂に二人しかいないとはいえ壁に耳ありなんだからさ…

しゃお*
しゃお*

確かにそうだ(笑) アニメではちゃんとエリオットの私室で秘密裏に話してたね!

そしてカットされた朝食の席でのあれこれはもう一つ。
実は昨夜のシャルとアンの逢引き、エリオットに見られていたという事実がありました(どーん)

HERO
HERO

障子に目もあったよwww なんてこったwww

まぁ二人が時間差で作業棟に入って行ったのを母屋の窓から見かけただけらしいんですが。
鋭い瞳で真面目な話をしたあとにウブなアンに向かって「真夜中に逢い引きってそそられるよね。今度俺と恋人ごっこで逢引きしてみる?」なんてふざけた話をするという、緩急がすごすぎてもう何が何だか……

しゃお*
しゃお*

でも管理人ここの楽しそうなエリオットアニメで見たかったんだよね〜?

そうなんですよ……13話に引き続きウブなアンに軽率な恋バナを仕掛けてからかってふざけたおしていくという楽しげなエリオットが見られるとワクワクしてたのでなかなかに落ち込みました……

続・オーランドの塩胡椒

細かいですが、仕事中のオーランドとのやりとりの中で一つ今後のちょっとした伏線になる会話。
アニメより幾許か塩胡椒の度合いが強い原作のオーランドですが、長い髪の毛を邪魔そうにする仕草を見たアンに「そんなに邪魔なら髪切ればいいのに」と言われて「うるさい。俺の勝手だ」と怒るシーンがアニメではカットになっていました。

オーランドの髪が長いのは意味があるので、その話もカットされてしまうのかな…とちょっと切ない気持ちになっています。

HERO
HERO

再編度高めの回が続いてるから、きっと誰かの台詞かなんかでまとめてくれるさ。

しゃお*
しゃお*

アニメだと13話での初対面はちょっとあれだったけど(笑)
14話は胡椒成分少なめだし、職人頭の引き継ぎや仕事の話に関しては塩というより”淡々”と受け答えしているって感じだったね。
アンも「砂糖菓子への熱意がよく伝わる」って好感度高めな感想言ってたし。

職人頭のお仕事その1:銀砂糖の管理

アニメのお仕事シーンはオーランドとキングの砂糖菓子への見立て、次の仕事は…と指示を仰ぐヴァレンタインに対しての会話でペイジ工房の方針を知るというところで終わったわけですが、実はそのあと日暮れまで何をしていたのかが原作で描かれています。

銀砂糖精製作業のせいで制作が遅れている砂糖菓子を休みなく作り続けているオーランドとキング。
そしてアンは、仕事の無いヴァレンタインとナディールと一緒に銀砂糖の量を確認する作業をしていたらしいです。

HERO
HERO

これ次回アンの台詞でちょろっと出そうだね。

しゃお*
しゃお*

そうだね。原作にもそういうシーンあるからまとめられてる可能性高いね。
あとその流れで13話でカットされた銀砂糖関連の”あれ”もしれっと分かりそう。

“最初の銀砂糖”

13話のときから何度も言われては意図的に意味が隠されている”最初の銀砂糖”。
原作ではシャルを伴って食堂に入ってきたブリジットから嫌味混じりに意味が明かされているのですが、アニメでは途中でエリオットの私室へ移動して借金の話をしているためブリジットと遭遇しないので、また意味深な笑顔と共に隠される流れになってしまいました。

管理人はどこで明かされる流れになるのか全然想像つかないですね……

しゃお*
しゃお*

原作知らない人は、その言葉の持つ意味の考察から。
原作知ってる人は、ここを逃してこのあと誰からどんなタイミングで明かされる展開になるのか考える……
もう気持ちはサスペンスなんだよね。

HERO
HERO

重要すぎて後回しか、それとも……


というところで、今回のカットされたシーンは以上です。
それでは本編いきましょう。

今回新しく登場したキャラクター

キング(cv:沖野晃司)

ペイジ工房に残った五人の職人のうちの一人。短めの茶髪に赤茶色の瞳、体格が良く、体のあちこちに傷跡がある。”キング”は通り名で本名は忘れてしまったらしい。
女性が苦手で、OPでは照れ混じりにアンに砂糖林檎を渡し押し付けるよう描かれています。
また、「グレンさんが承知なら俺は異存はない」と我先にアンに自己紹介をするも握手を求められると狼狽していたり、作っている砂糖菓子を机越しに見にきたアンに「近すぎないか!?」と大袈裟な反応をしていました。

しゃお*
しゃお*

このシーン感想落書きでも描こうと思ってるんだけど、全然近くなかったよね。
原作で読んでた時はてっきりアンが距離感ミスったのかと思ってたわ…笑

14話で作っていた砂糖菓子はものすごく繊細な色使いの花で、曇りガラスみたいな花びら1枚1枚の花脈の質感表現と中心のミルククラウンの細かい作りがレベチでした。
公式サイトでも”鮮やかで大胆な色使いが得意”と表記されています。

アニメでのアンからの印象は”誠実な人“。”無骨で女性が苦手“だけど”作り出すものはすごくロマンチックで美しい“だそうです。

HERO
HERO

女性が苦手なことをからかってきたナディールに向かって「絞め殺すぜ」って言ってたね(笑)

しゃお*
しゃお*

仲良しだね(笑)

ヴァレンタイン(cv:田丸篤志)

ペイジ工房に残った五人の職人のうちの一人。フェイスラインが隠れる長さの金髪に紫色の瞳、柔和な顔つきで丸い眼鏡をかけています。
服装が他の男性とは少し異なり、学者とか医者とかそういう感じの職業の人が着てそうな服を着ていますね。

公式サイト曰く、教父学校に通っていたことがあり、数学が好き。
砂糖菓子づくりでは図形を正確に作るのが得意…だそうです。

HERO
HERO

そういえばオーランドの作業机には動物の模型や絵が置いてあったけど、ヴァレンタインの机にはいろんな図形がたくさんあって学校の数学準備室みたいだったよね。

しゃお*
しゃお*

そして田丸さんの声が抜群に良い(迫真

HERO
HERO

………。

ナディール(cv:千葉翔也)

ペイジ工房に残った五人の職人のうちの一人。大陸の出身で浅黒い肌にプラチナ色の髪、瞳は銀色。
服装もところどころに金属や青い宝石の飾りがついていて大陸風。ヘアバンドで前髪を上げている。
アンと初対面のときには彼女の肩に乗るミスリルに興味を示していましたが、ミスリルはナディールの勢いに怯えていましたね…(笑)

しゃお*
しゃお*

原作だとアンの襟に隠れたミスリルを引っ掴もうとしてキングに怒られてたよね。

ペイジ工房を訪れてアンと話しているキースを見て「彼氏ー?」と笑って訊いたり、キースが”パウエル”を名乗った際に急によそよそしくなったヴァレンタインを不思議に思うなど、天然や無邪気、もしくは大らかといった言葉が合う性格だなぁと思いました。

公式サイト曰く、砂糖菓子づくりでは細かくて小さな細工を施すのが得意、だそうです。

ダナ(cv:稲垣好)

ペイジ工房で家事を行っている妖精の女の子。オレンジ色のショートカットに黄緑色の瞳、薄緑色の羽。
“ハル”という同じ時期に同じ木から生まれたそっくりな男の子と一緒に働いている。

原作の挿絵には登場しなかったのでビジュアライズはアニメが初出です。

HERO
HERO

しゃお*さんと管理人、ハルとダナの登場めっちゃ楽しみにしてたよね。

しゃお*
しゃお*

原作で読んでたときから「かわいい〜〜〜!!!!」って思ってたからね。
そりゃそうよ!

ペイジ工房についてわかったこと

前回に引き続き、オーランドやエリオットからペイジ工房の実情が語られています。

三百年の信念

ペイジ工房派では“職人が作りたいものを作る”という信念のもと、一人の職人が任された一つの仕事を一人だけで責任を持って作り上げるという仕事の進め方をしています。
そして客の注文を詳細に訊いて意向に添うものを作ることは客に媚びると表現されていました。
注文が少ないときでもそれは変わらず「他人の仕事には手を出すものじゃない」というスタンスは貫かれています。

アン曰く、これは大規模なラドクリフ工房とも、個人で注文を請け負っている自分とも違う、もっとも理想的な仕事の形かもしれない、とのことでした。

しゃお*
しゃお*

ソロプレイヤーの集まりってこと?

そういうことでしょうね。そして職人頭は銀砂糖の管理、客の応対、そして職人たちが作った砂糖菓子が工房のものとして恥ずかしくない出来かどうか見極める大事な仕事を担っているとのことです。

HERO
HERO

なるほど、アートディレクターみたいなものか。

しゃお*
しゃお*

でもこのやり方、違和感があるんだよね?

そうですね。三百年間ずっとこれでやってきたということは、上手く回っていた時期ももちろん多かったのでしょう。それが今、注文がめっきり減ってしまっている……
アンが実際に仕事場に入ってみて感じた違和感を、エリオットも感じていたようです。

「グレンさんを否定したくない。けど何かが間違ってる。俺なりに色々考えてみたけど、何が間違っているのか分からない。」

三百年続いた工房の長を信じて修行し、信念に染まり、もはや家のような居心地の良い場所。
ここの職人たちにとって、グレン・ペイジとはどんな存在なのだろうか。
エリオットの言葉や、初対面の時にキングが言った「グレンさんが承知なら俺は異存はない」という言葉から、アンはペイジ工房の職人たちの絆を垣間見ます。

一万クレスの借金

「ペイジ工房の土地を担保に、一万クレスかな」

一万クレスとは、どのくらいのものなのでしょうか。
他に具体的な金額が出てきたときのことを比較してみましょう。

HERO
HERO

第1クールの6話〜8話で千クレスの仕事があったよね。

しゃお*
しゃお*

シャルのように美しい妖精の相場が、クレイ子爵夫人曰く三百クレス
キャットが靴屋の娘さんに作った砂糖菓子の値段は五十バイン…でもきつい買い物。
それから…アニメでは出てなかったと思うけど、アンたち三人がどっかの安宿に宿泊するときは一人三十バイン…とか言ってたような?

あとは銀砂糖師が作る砂糖菓子の値段は、大きさにもよりますが最低二クレスとか言われてたりしますね。
基本的に庶民はクレスの下の単位である”バイン”で生活することが多いようです。
原作では、一万クレスあれば”ラドクリフ工房派なみの本工房の職人たち全員の一年分の給金だってまかなえる”と記載があります。
例えば単純計算ではありますが、工房の職人が四十人で全員同じ額の給金を貰っていたとしたら、一人の月給が約二十クレスになりますね。

HERO
HERO

もし、一バイン=百円で一クレス=一万円だとしたら今の日本だと結構納得の数字だね。
それで考えるとクリスティーナの砂糖菓子が一千万相当ってことになるが…笑

しゃお*
しゃお*

アルバーン公爵パねぇっす……

工房に住み込みで働いている砂糖菓子職人の給金が他の仕事と比べてどのくらいの位置なのか、職人の中に給金に影響のある階級やそれに準じた何かがあるのかは原作本編では明らかになっていないですが、出ている情報からハイランドの経済事情を考察してみるのも楽しそうです。

話がそれましたが、ペイジ工房は先代の頃から資金繰りが厳しく、それが積み重なって一万クレスもの借金になってしまっているようでした。
これはアニメではカットされた情報ですが、ギルドの他の顔役である二人から借金をしていて、ペイジ工房の長には顔役としての信頼があるけれど、グレンさんの病気と工房の後継問題による先行きが不安なのが原因で貸し倒れを恐れた結果、年内に返済できなければ土地を持っていかれる、という状況が出来上がっているらしいです。

しゃお*
しゃお*

でもさ、エリオットの「借金のことは俺がなんとかするから、アンはアンで思う通りにやってみて」ってすっごい頼もしい言葉だよね。

HERO
HERO

工房の生き死にの責任を一緒に担げって言ってるようにも聞こえるけどね。

しゃお*
しゃお*

それは……確かに。

改めて、アンはとんでもない仕事を引き受けてしまったというのが分かりますね。

第2クールは1話に1回ロマンス展開ができる

さて、Aパート最後〜Bパート序盤はロマンスパートになります。

恋する人と過ごす最後の夜

しゃお*
しゃお*

シャルとブリジットのあれはロマンスの括りでいいの?笑

いやいや、ここはですね。アニメだとその前のくだりがカットされているので分かりづらいんですが、シャルが初めてブリジットのことをしっかり見て、会話する気が起きたシーンなんですよ。
まぁアニメでも描写があった通りシャルの瞳は冷たくて表情はしらけたままだし、ブリジットもブリジットで部屋に椅子が二つあるのに座らせてないので親密とは程遠い状況なんですけどね……

kindleで表示サイズをカスタマイズしてるので実際には分からないんですが、おそらくわずか二,三行で書かれているであろうブリジットのシャルのやりとりを、アニメではオリジナルの台詞も追加されてしっかり描かれていました。
よかったね!ブリジット!しかもBGMも今のところ専用だよ!

しゃお*
しゃお*

管理人はどこ目線なの(笑)

いやいやー、原作勢はこの翌朝に起こる騒動を知ってますからね。
でも私たちもシャルがブリジットの部屋でどんなふうに命令聞いてたのか説明でしか知らなかったので、しっかり描かれて嬉しかったです。
いやしかし、シャルの膝枕はかなりの贅沢ですね。

しゃお*
しゃお*

まぁ当の彼はずっと窓の外をアンが通らないかばっかり気にしてたみたいだけどね。

HERO
HERO

なるほど、その窓から作業棟に向かう道が見えるんですね。

“安心”をくれる人

さて。ブリジットが寝付きましたので、恒例の逢引きタイムです(笑)
原作ではブリジットの部屋の窓からタイミングをはかっていたのですが、アニメでは外に出て早朝の景色を眺めていましたね。

HERO
HERO

これは待ち伏せというやつでは…

しゃお*
しゃお*

言い方ね(笑)

作業棟内ではオーランドとキングの作りかけの砂糖菓子を一人眺めていたアンに声をかけるシャル……そしてなかなかに乙女ちっくな悲鳴をあげるアン……
原作では声をかけたのは出入り口からですが、アニメでは真っ隣に立ってましたね(笑)
そりゃびっくりするわと思いつつ、静かな室内なのに足音にも気づかなかったのはさすがの集中力ですね。

このシーンは原作だとシャルが自身の思考に戸惑って焦るとってもニヤニヤするシーンと、同時に、それまでと変わらない職人気質なアンにほっとするシーンの二つが描かれていたのですが、アニメではオーランドとキングの砂糖菓子を通して彼らの人柄を話すことも同時に行なっていたので、後者が強調されていましたね。
二人の職人の砂糖菓子について語るアンをそれまでに無かったような穏やかな表情で見つめるシャルは見ていてどこかくすぐったいような落ち着くような、なんでしょうね。

しゃお*
しゃお*

8話で昇魂日の祈りを済ませたあと、アンを見下ろして「行くか」って言った時の顔に近いものを感じたよ。

確かに。それはありますね。無意識にしろシャルはアンと一緒にいて心が落ち着くんだなぁってよくわかるシーンですね。

HERO
HERO

そういや管理人、Bパートの序盤見てて恥ずかしくなったって言ってなかった?
このシーンのことでしょ?

え……あ、はい……そうなんですよ。
原作も原作で「(ブリジットとしてるそれなりのことを)教えてやろうか?実際に」とかなんか色々恥ずかしい感じのシーンはあるのですが(笑)
アニメではそういうやりとりもなく、気がつくとシャルがアンを見つめていましたよね。
そしてアンが振り向くとフイッと別の方向いたり、なに?って訊かれると「いや…」と濁したり。
なんだかその行動を見てるとこっちが無性に恥ずかしくなってきてですね……

しゃお*
しゃお*

なんか言いたいこと分かったかも(笑)

HERO
HERO

なるほど(笑)

また、このロマンスパートではアンへの気持ちが変化し始めたシャルの思考が地の文やモノローグでちょいちょい挟まっているのですが、14話ではすべて言葉にされていません。
ペイジ工房編以降はシャルが何を考えているのか、そしてどんなふうにアンのことを思っているのかがしっかり描かれることが多くなっていますので、本当に本当に原作を読んで欲しいです。
アニメの各シーンの解像度が上がってもっともっと面白くなりますよ〜〜!

不自然な構図で分かるブリジットの閉塞感

引用:TVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』公式サイト|ストーリー|第14話

永遠に続くかと思われたアンとシャルの穏やかな時間ですが、ついにブリジットに見つかってしまい、唐突に終わりを告げました。

HERO
HERO

まぁ、起きるとは思ったよ。
暖炉に火を入れるような季節に半袖の寝巻き1枚、しかも毛布も何もかけないで寝てたらそりゃあ寒くて目が覚める。

しゃお*
しゃお*

冷静な分析すぎるんだよなぁ(笑)

自分の気持ちを誰も考えてくれない、と絶望したブリジットは命令違反をしたシャルを罰することを決意。
羽を隠した自分だけの秘密の場所へ向かって走りますが、そこに隠したはずの羽が見当たりません。

火が消えた暖炉の奥のレンガを一つ外したところだそうなんですが、あんな感じの場所だったんですね。
原作で読んだ時にはねずみかなんかが持ってったのでは、とか思ってヒヤヒヤしたものですが……

結論から言うと、シャルの羽はグレンさんの枕元にあったそうです。
オーランドとエリオットがグレンさんを起こしに行った時にはすでにあったそうなので、誰が秘密の隠し場所から持って行ったのかはこの段階では不明です。
ですが、父親としてブリジットのやり方に頭を痛めていたグレンさんはブリジットからシャルの羽を取り上げ、今後は自分を使役者とすること、未だ使役される身とはいえ、一時的にシャルがアンのもとへ戻れることを宣言します。

シャルとアンが会っているのを見つけたところからこの辺のブリジットが映るカットがなんだか不自然に手前に物が映りこんでいるというか、狭っ苦しい構図になっていますね。
「不思議な構図…誰視点なんだろう?」と思っていたのですが、途中に椅子が檻のように見えるカットがあって、なるほどブリジットがどんどん追い詰められている様を表現しているんだな、と思いました。

ここでもブリジットはグレンさんから「おまえは誰の娘だ」と問われているのですが、その直前のカットを見るに、もう限界だったんだな、と。
アニメでは「知らない!」とだけ言って部屋から出て行ってしまいましたが、原作ではもっともっと悲痛な言い方というか泣き叫んでるような書かれ方をしていたので、ここは原作勢アニメ勢全員がブリジットに同情したシーンだったのではないでしょうか。

マーカス・ラドクリフとキースの訪問

ペイジ工房に、ラドクリフ工房派長マーカス・ラドクリフと、ラドクリフ工房派職人キース・パウエルの訪問がありました。
マーカスさんは銀砂糖師となったアンがペイジ工房に入ったと聞いて、芳しくない噂の立つグレンさんのお見舞いとラドクリフ工房派エースの顔見せのついでに訪問したようです。

しゃお*
しゃお*

「噂よりは元気そうだ」って…どんな噂が立ってたんだ……

そして、原作では“ペイジ工房が自分の工房でたたき上げた職人以外を雇うのは珍しい”という情報が。
外から銀砂糖師をあえてこの時期に雇い入れるというのはもしや……と、上記の理由に加えて偵察の意味もあったみたいですね。

HERO
HERO

そして相変わらずアンを無視せずちゃんと個別に声をかけてくれる社会人として出来た人、マーカス・ラドクリフさんですね。

ジョナスのその後

それから長同士の話をするのか、部屋の外に出されたアンとキース。
キースから“ジョナスは故郷に帰っていなくて誰も連絡が取れていない”という情報がありました。

前回カットされたところでマーカスからジョナスへの対応があったのですが、追い出した後ジョナスは行方知れずだったので、ジョナスの実家へ謝罪といつでも戻ってきていいとの旨をしたためた手紙を出していたそうです。
ちなみにサミーに対してはもう語られないと思うので言ってしまいますが、品評会その日のうちに実家の両親に連絡をとって身柄を引き取りに来させ、銀砂糖子爵に放逐証明を発行してもらっているそうです。

しゃお*
しゃお*

これは原作ではアンとエリオットには伝わってるんだよね。
アニメではどうなんだろうね。今回のここを逃したら伝わるタイミング無いけど……

HERO
HERO

ちなみに”放逐証明”っていうのは、派閥から追い出すだけじゃなくて、別派閥でも個人でも今後一切砂糖菓子職人と名乗ることを禁ずるっていう鬼厳しい処遇のことだよ。

でもジョナス自身は帰る気はないと言っていましたが、帰るにしても馬車も親から旅の資金として預かったお金も無くして、まぁお金に関しては今まで工房で働いた給金があるとはいえ、一人でルイストンからノックスベリー村に帰れるんでしょうか?
彼の今後も少しだけ気になるところです。

新聖祭の選品

“新聖祭”とは、新年にルイストンにある聖ルイストンベル教会で行われるお祭りのことで、教会の聖堂内には砂糖菓子がたくさん並べられます。
その砂糖菓子は毎年三つの砂糖菓子派閥の本工房のどれかが制作を請け負うことになっていて、その工房を決定するために各工房が見本を作って聖ルイストンベル教会の教父たちに見せ、教父たちが気に入った工房を指定する……それを選品というそうです。

作品を無事に納品できれば国教会から一万クレス近いお金が支払われ、その派閥の砂糖菓子は庶民に人気が出て派閥全体の売り上げも伸びる……アニメではカットされていましたが、銀砂糖子爵のヒューが長を兼ねているマーキュリー工房がここ数年の勢いが良いのは新聖祭で選ばれ続けているのが大きく影響している、とのことです。

しかし、参加するのかと問われたグレンさんは「まさか…父が拒否したものを」
マーカスさんは理由を察していたようでしたが、キースは知らないようでしたね。

選品まであと半月という時間を、長いと見るか短いと見るか……
さてさて。第1クールからそうでしたが、アンはなかなかに都合良く情報が巡ってくる星の下に生まれたみたいですね。

“パウエルの息子”

アンとキースが外で話をしているときに、ヴァレンタインとナディールが通りかかります。

しゃお*
しゃお*

ここでニコニコ笑いながら「彼氏ー?」って言うナディールが好きだったりする。

私もです。まぁお客様に向かってめちゃくちゃ失礼ですけどね(笑)
そしてすぐに礼儀や姿勢を正させるヴァレンタインとのバランスがいい感じです。

キースの自己紹介後、ナディールは「あんたがパウエル?」と、みんなが噂してて聞いたことある名前の人を実際に見た、みたいな反応でしたが、ヴァレンタインがすぐに態度を変えて去ってしまったため、二人との会話はそれまでになってしまいました。

キースが父親で元銀砂糖子爵であるエドワード・パウエルの息子で特別扱いされることや、偉大な父親の足跡を辿ることが嫌で父親が修行したペイジ工房を避けたというのは第1クールでも語られていましたが、それによりペイジ工房側にどんな噂が立ったのか、凋落寸前のペイジ工房に残された職人たちはキースのことをどう思っているのか、というのが今回少しだけ見えてきましたね。

ペイジ工房から一斉に職人や見習いたちがいなくなってしまったのが、自分がラドクリフ工房に入ったことでみんなが見捨てられたと思い動揺した、とキースは受け取ってしまったようでした。

HERO
HERO

え、キースたった一人の影響?
そんなことある?

正直ペイジ工房の凋落の一端を担うには力不足感がありますよね。
しかし実際にヴァレンタインや、原作ではキングもちょっとあれだったような気がしましたが、事情を知って人が減っていく様を見てきた職人はああいう態度になってしまった人もいるわけですし、少なくとも見捨てられたと思う気持ちはそうなのかな、と思います。

また一つ、アンが工房の立て直しを頑張る理由が増えましたね。
いい具合に要素が収束してきました。

幸福な結末を予感させるエンディング映像

by. KADOKAWAanime (YouTube)

前話では真夜中の逢引きと被っていたので見れなかったエンディング映像が、今回初お目見えしましたね。
それぞれのカットイラストが美しいのは言うまでもなく……彼らの表情が本当に本当に素敵で、こんな結末が来るのかと予感させるようなエンディング映像でしたよね。

しゃお*
しゃお*

めっっっちゃ泣いたわー

HERO
HERO

なんか他の職人たちより登場回数多くてよく知ってるから余計にそう思うのかもしれないけどさ、エリオットの最後の笑顔が全然違う人みたいっていうか。
人を食ったような表情が多かったから、なんか不思議な感じ…… 彼、本来はこんな顔で笑うんだね。

それぞれが持っている花の種類とか花言葉とか色々調べて語りたいのですが、ここで一緒に語るのはちょっとカロリーが高いなと思うので、後ほど時間がある時に別記事で語ろうかと思います。

ちなみに最初にアンが持っている赤いガーベラの花言葉は「限りなき挑戦」「前向き」。
ピンクの西洋薔薇の花言葉は「感謝」「幸福」だそうです。

最後に。

14話のラストは、アンがグレンさんに新聖祭の選品への参加を提案してばっさり断られたところで終わりましたね。
今回でペイジ工房の紹介や基本的な状況説明は終わったので、起承転結の”起”がここで終了って感じでしょうか……それともまだ重要なことがあったかな?

さて次回、アンは工房立て直しへの一手を掴むことができるのでしょうか?

HERO
HERO

それでは、今回もお疲れ様でした〜!

しゃお*
しゃお*

ばいばーーい!

次回予告映像

by. KADOKAWAanime (YouTube)

アニメ配信,書籍情報

TVアニメ配信情報は下記をチェック!

14話の内容が読める原作『銀砂糖師と緑の工房』はこちら