【アニメ感想】シュガーアップル・フェアリーテイル 第11話『つくるべきもの』

24.06.08

女性蔑視が色濃く残るTHE男社会——ラドクリフ工房で、アンに任された仕事は大鍋で砂糖林檎を煮るという一際体力と腕力が必要な仕事だった。
来年の銀砂糖確保のため、そして砂糖林檎を手にいれるため。
慣れない力仕事に毎日へろへろになりながら、そして職人たちと揉めながらも何とか仕事をこなすアンだったが、肝心の砂糖菓子づくりの進捗はふるわず……強力なライバルであるキースが作るシャルをモデルにした砂糖菓子の完成度を見たアンは一層悩み込むことに。

そんな折、ペイジ工房から台所の手伝いに来ているという金髪の美少女ブリジットとシャルが裏庭で会い、何事か話したあとに抱き合っている(?)ところを目撃して心を乱されてしまう。

一方、キースと関わり楽しそうに笑顔を向けるアンを見かけたシャルは、種族の溝やアンの人間としての幸福を思う中で、自身の心にたゆたう身勝手な気持ちに気がつき……

シュガーアップル・フェアリーテイル第11話『つくるべきもの』、始まります。

HERO
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恋愛感情ですかッ?!始まっちゃいますか?!

しゃお*
しゃお*

まだ…!まだ確定してないです!
というか今回はかなり内容もりもりなのでそんなこと気にしてる場合ではなくなりそうだよ(笑)


この記事は、10038C-R’s Noteメンバーと管理人がTVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』第11話を視聴して内容を軽く紹介・解説しながら、感想を楽しくお喋りしている記事です。
原作の内容も含みますので、作品のネタバレを回避したい方は、ぜひここでブラウザバックしてアニメを視聴、または原作を読むことをお奨めします。
そしてぜひ、そのあとに感想を分かち合いましょう…!

アニメ11話は原作第3巻『銀砂糖師と白の貴公子』四章から

引用:TVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』公式サイト|ストーリー|第11話

Story Introduction

第11話『つくるべきもの』

シャルをモデルにしたキースの砂糖菓子を見て、品評会出品作の題材に悩むアン。
王家は妖精の砂糖菓子を好むとキースが言っていたことを思い出し、その理由を調べるため、休日にシャルと一緒に教会を訪ねることに。
教会の天井には、祖王セドリックと妖精王の戦いが描かれていた。

タイトルは前回収録範囲の三章のものですが、今回の第11話は原作3巻の四章『祖王と妖精王の伝説』、五章『すべてを公平に』、そして六章『ある疑惑』の序盤1/3くらいが収録されています。

ちなみに今回、シーン的には原作からところどころカットして8シーンくらいだと思われるのですが、そのほとんどが再編とアニオリで構成されていたので原作と比較するのに苦労いたしました。
そして、原作履修後に11話をリアタイしてたときのハラハラを思い出しました。内容が違う……あと1話でアニオリHAPPY ENDかフワフワENDするためのアレソレか?いやでも大筋は原作通りだな……え、どうなっちゃうのー?みたいな(笑)

HERO
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ちゃんと原作の流れで着地してるんですよね。

そうですね。原作『白の貴公子』とずれることなく同じ流れで、これはもう原作通りのBAD ENDだろうと思えるような状態でラストの12話へバトンを渡しています。
その違いや再編されたことによる効果などをいつも以上に玄人気取りで語っていくことになるでしょうね!

しゃお*
しゃお*

話してることシロート丸出しだから全然気取れてないけどね(笑)

まぁ細かいことはいいじゃないですか(笑)
それではそんな第11話『つくるべきもの』、語っていきましょう〜!

完全にカットになったシーン

  • ミスリル先輩は見ていた
  • 「砂糖菓子品評会が終わったら」
  • ミスリルは休日に何をしていたのか
  • キースの気遣い

今回は再編が多かったので、完全にカットになったシーンのみご紹介します。

ミスリル先輩は見ていた

アンとミスリルが散歩に出た夜の話。アニメではミスリルの「何かいいことあったか? 無い、か…」にまとめられていたのですが、原作では確信を持って「近頃シャル・フェン・シャルとなんかいい事あったか?」と聞いています。
それもそのはず……実はシャルがアンの瞼にキスを落とした夜、寝ていたはずのミスリルに目撃されていたのです(笑)
そして「好きです、とかなんとか言ってキスの一つでもねだれ」と妙な方向のアドバイスをしています。

しゃお*
しゃお*

「既成事実から恋が実るはず」——それが通用しなかったのが10話のブリジットとのシーンなんですよね。
それは名前も知らない印象の悪い人間が相手だったから……だとしたら、好意が芽生え始めた相手のアンが今この時それをやったとしたら、シャルの心は動いたのか……?

HERO
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IF考察は楽しいけれど、キリがないので次へ行きましょうか(笑)

「砂糖菓子品評会が終わったら」

七日に一度のお休みの日、アンはシャルと共に聖ルイストンベル教会へ出向いたわけですが、その前日に貰ったミスリルからの苦情……原作では、それに「風見鶏亭で温めたワインを飲んでゆっくりしたかったのに」と続きがありました。

そしてその流れで「砂糖菓子品評会が終わったら、絶対に三人で風見鶏亭に行こう」と約束を交わしています。

HERO
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伏線…というかフラグみたいな台詞がカットされるの珍しい気がしますね。

ミスリルは休日に何をしていたのか

アンとシャルが聖ルイストンベル教会へ出向いた当日、アニメでのミスリルは部屋で一人ゆっくりしていたような展開でしたが、実は原作ではアンとシャルを二人きりで出かけさせるために「キャットの部屋でベンジャミンと親交を深めようと思う」と勝手に予定を作っています。

そして有言実行かのごとく早朝からキャットの部屋に特攻し、アンとシャルが帰還するまでキャットにとって非常に迷惑な行為をしていた……とのことでした(笑)

しゃお*
しゃお*

ベンジャミンはずっと寝てたから実際に親交を深めた相手はキャットだったっていうね。
親愛度が上がったかどうかは謎ですが(笑)

キースの気遣い

アンの砂糖菓子が完成し、サミーを引き連れたマーカス・ラドクリフが検分するシーンで、アニメではキースが「アンの砂糖菓子を見てみたい」と同席を申し出ていました。
その流れで読み取れるのは、キースはすでに検分を終えていて品評会への参加準備は万端であったということですが……

しかし原作では、キースはアンと同日に検分をお願いしていて、そこに同席を申し出ていたのは「キースの砂糖菓子が見たい」と言ったサミーでした。
本人は「四日前に完成しているが報告しそびれていただけ」と言っていましたが、アンは完成していない自分への気遣いだったのではないかと思っていました。

しゃお*
しゃお*

もしアンだけが完成していなかったら今以上に当たりがキツくなるだろうことが容易に想像できるからね……アンもそういう空気の中で仕事するの本当にしんどかったと思うわ……

HERO
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本当にキースはラドクリフ工房唯一の良心ですね。


シーンとしては使われているけど細かくカットになったやりとりなど(他の回で変更として処理しているところ)を追いかけると今回はおそらく膨大な数になってしまう&結局専用段落で話すことになるので、こんな感じになりました。

HERO
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完全なカットのみの紹介って珍しいですね。

しゃお*
しゃお*

むしろ再編の影響で完全なカットのシーンって無いかと思いきや。
意外とあったんだねー。

というところで。それでは本編行きましょう。

キャラクター紹介

今回の新しいキャラクターは、教父(cv:前田弘喜)、職人(cv:岡野友佑)の二名でした。

しゃお*
しゃお*

聖ルイストンベル教会の教父(cv:前田弘喜)は、先に記事を書いている第2クールでも登場しています。

悩める職人たち

そんなことで悩んでる暇は無い……無いが、どうしても気になってしまうシャルとブリジットの密会。
11話冒頭では、10話ラストで起こったアンとシャル、それぞれの視点からのすれ違いをリフレインし、アンとミスリルが散歩をしながら会話するシーンで前回までのあらすじを説明しました。

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アニメで改変された会話内容ですが、ミスリルが本当に察しが良くて、これは「先輩」と言わざるをえない感じです。

ジョナスとの遭遇

道具を持ったジョナス&キャシーと遭遇するのですが、彼は彼で『白の貴公子』編に入ってからずっと元気がありません。
7話で退場するまでは確実に伸びた鼻だったのだと思いますが、次期長候補として入ったつもりの本工房での扱いや、前銀砂糖子爵の息子とはいえ外様であるキースとの待遇の差、そしてフィラックス城での挫折を経験した結果、思うところがあったのでしょう。
「僕は今年こそ作りたいものを作る」という発言からも改心の兆しが見えていますが、キースや現銀砂糖子爵のヒューが口を揃えて言うジョナスに欠けているものを彼は未だ掴めていないように見受けられます。

しゃお*
しゃお*

作りたいものと言いつつジョナスも「作りたいものって何?」的な悩みは持っていそうだよね。
それはおそらく欠けているものに由来しているところだから、アンの悩みとは言葉面が同じでも種類が違うのだろうけれど。

そういえばジョナスって馬車の中にアンとお揃いみたいな引き出し型の道具箱ありましたよね。水色の。
前話まででもジョナスが彼の持ち物と一緒に映るカットがたまにありましたけど……4話以降あの綺麗な水色は出てきてない気がしますが、どうなんでしょうか。

キースの部屋

Bパート序盤にキースとシャルの砂糖菓子づくりシーンが映されますが、こちらは原作に描写のないアニメオリジナルシーンとなっております。

机の上は整頓されていますが、部屋の奥の床にバラバラと置かれたスケッチに作業中感が出てて良いです。
このときは台座の風のような細かいエフェクトを作っているようですね。
本体の横にはすでに出来上がったと思われる上着のひらひら(片方)と、その隣に置いてあるのは剣でしょうか。ということは、剣を出して見せたってことですよね。
シャルは煩わしいことだと思いつつ初日に「何でもしてやる」と言っていた通り、キースに能力を見せてほしいと言われれば見せたのでしょうが、キースも妖精の生態に詳しいわけではなさそうですし、毎晩少しずつ話をしながらシャルのことを分かっていったのでしょうね。きっとそれで剣を持たせる発想に至ったのかと。

しゃお*
しゃお*

シーン始まりの会話がアンの砂糖菓子の進捗についてだったので、この二人雑談はほとんどアンの話だったんじゃないの?なんて思いました(笑)

アンはキースとシャルの共通項でもありますし、今までに遭った嫌がらせの巣窟であるラドクリフ工房でかなり警戒もしていると思うので、好意的にアンの話を振り続ければシャルの警戒心は結構良いところまで解けそうですね(笑)

はい、そしてシャルにとっては虚をつかれたような台詞である「アンが悩んでいたみたいだった」。
それを咀嚼しながら裏庭に出ます。
裏庭には初秋の花である桔梗に似た花が咲いているカットが挟まりますが、青い桔梗の花言葉には「誠実」「気品」などがあるので、もしかしたらシャルのキースに対する印象を表しているのかも…?
まぁこのあとに誠実や気品とはかけ離れた会話や噂を聞くので、それのアンチテーゼ的なものなのかもしれませんが。

眠れないキャットと気になる会話

若い職人たちとは別の理由で悩める夜を過ごしていたキャットが外に出ていたシャルと遭遇するシーンはコンパクトに、そして二人が顔を合わせるといつも発生するコメディ的やりとりがカットされたために一層シリアスにまとまっていました。

また、シャルがエリオットとブリジットの夫婦喧嘩会話が聞こえる場所にとどまってしまった理由として、アニメでは直前の台詞からアンが悩んでいたのに気づかなかったことについて考え込んでいて偶然……というふうにも捉えられますが、声が聞こえた瞬間にしっかりそちらを見る動きが入っていたので、やはり聞こえた会話が直接の原因でしょうか。

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原作は会話内容を描写したあとに「エリオットの部屋の前で思わず足を止めていた」とあるので、やっぱりこの会話が原因みたいですね。

アニメでもシャルとブリジットの関係は思いっきりピリピリしてますが、原作のこのシャル視点のシーンの導入で「声は、エリオット・コリンズの部屋からだった。そして声の主は例の女、ブリジットとかいう女らしい。」って書いてあるんですよね。
これモノローグとか台詞じゃなくて地の文ですよ。
この時点では関わりがないエリオットのフルネームをしっかり覚えて部屋の位置を把握するなど、アンの周りの人間を俯瞰的に観察するほど余裕のあるシャル——なのに、ブリジットのことだけは徹底して頭に入れたくないみたいな。
今まではわりと小馬鹿にするような冷めた目で見るような一線引いた嫌い方だったような気がするのですが、ブリジットのことはめちゃくちゃ感情的に嫌ってるのが地の文にまで影響しているなんて……分かりすぎるくらい分かります。

しゃお*
しゃお*

まぁそりゃあね……
ブリジットの発言は、小娘の戯言にしておくにはシャルの地雷を踏み抜きすぎた。

聖ルイストンベル教会

気まずすぎる相乗り馬車

話は少し戻りますが、アンがシャルを伴って聖ルイストンベル教会へ向かう道中はアニメで追加されたシーンでした。
原作だと前日の夜にしているシャルの不機嫌の原因の話もアニメではここに組み込まれています。

しゃお*
しゃお*

う〜〜ん、気まずい!笑

声や映像がついているから尚更そう見えるのかもですが、アニメはかなり気まずいですね(笑)
もしかしたら親交が深まった分出会った初日より気まずいかもしれません。
アニメでの再編により台詞が変わった前日夜、アンの「付き合ってくれないかな?」に対して目も合わせずに言った「好きにしろ」も大概でしたが(それ返事になってないし…)、翌朝改めて自分の用事に付き合わせたことに謝るアンにしれっと答える「妙にしおらしいな。らしくないぞ、かかし」はもう本当に塩!アンはしおらしいかもしれないが、君は塩らしいな!
というか、アンは「付き合わせてごめんね」みたいな台詞は毎回言ってる気がするんですがね。

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このシーンのシャルはなんか子供っぽいですよね…

そしてシャルとブリジットが二人きりで会っていて、抱き合っていたかもしれない疑惑についてはシャルから説明があった通りで一応アン的には安心したようですが、シャルのモヤモヤは晴れないご様子で……
唯一言葉にした「どちらかというと、おまえだ」もアンは聞き逃しちゃうし、シャルは言葉が少なすぎるしでさっきよりは空気が和んだにしてもやっぱり心はすれ違ったままです。
この辺はティーンズラブ作品っぽい展開でこちらがヤキモキしてしまい、実に良いですね。潤います。

祖王と妖精王の伝説

引用:TVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』公式サイト|ストーリー|第11話

人間同士の愛憎渦巻くラドクリフ工房でのシーンから一変、この教会のシーンは荘厳で光が美しい背景に伝説の天井画に、古代文字で書かれた伝説を読み聞かせる妖精など、内容の要素がファンタジーファンタジーしていて好きなシーンです。

しゃお*
しゃお*

天井画の古代ハイランディア文字、アラビア文字をもう少し四角形に近づけたみたいな形状で石板とかに彫りやすそう。ONEPIECEのポーネグリフを思い出しますね……

ここは”聖ルイストンベル教会”という舞台と、”アンとシャルが二人で意図的に隠された伝説の真実を知る”というコアイベント以外がほぼ再編されたものになります。

天井画の文字はアンには読めないとたかを括った教父……しかし百年以上生きる黒曜石の妖精シャルが誰も知らないはずの妖精王の名前を知っていて、古代ハイランディア文字を読めてしまったために、アンは人間の世界で語り継がれている祖王セドリックの伝説は違うものであったのだと知ってしまいます。

祖王セドリックは、妖精王の奴隷だった。
だが妖精王は、セドリックの勇敢さと誠実さに彼を友と認め、解放した。
セドリックもまた妖精王の高潔さと強さに敬意を示し、彼を友とした。
二人の王は、人間と妖精が共に歩む道を探そうとした。
しかし人間はセドリックを妖精は妖精王を慕い敬い、互いを憎んだ。
戦いが生まれ、運命は狂った。
妖精王は敗れ、セドリックが勝利した。
セドリックは友の死を深く悲しみ、弔いのため、彼を模した砂糖菓子を作らせ、祈りを捧げた。
互いが夢見た世界が、いつか訪れるように、と。
その砂糖菓子には、大きな幸運を招く力が宿った。

TVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』第11話より

アンが10話でキャットから聞いた人間側の創世記を繰り返す台詞のあとに入った「都合の良いように書き換えられるのが歴史ってやつだろう」、そして地の文から台詞に変更になった「王族が妖精の砂糖菓子を好むのは〜」がどちらも長く使役される者として生きてきたシャルの台詞なのは、アンじゃなくても心にズシンと重たいものを置かれたような気分にさせられます。

HERO
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歴史は勝者によって作られるって言うしね。

しゃお*
しゃお*

ここですね、第2クールでさらに問題提起がされるところです。
完全な回収は原作だと随分後(アニメ収録範囲外)なんですが、アニメでも投げっぱなしにせずちゃんと拾われてるので、覚えておいて損はない…です!

そしてそのあと、教会のステンドグラスから差し込む昼の陽射しに照らされたシャルの美しい羽を見てアンは何を作るべきなのか、何を作りたいのかを見つけて部屋に戻り早速銀砂糖を練り始めるわけですが、着想を得たモチーフはシャルの羽だったためか、今回から6話以降いつも作業が始まると離席していたシャルを部屋に留め置いたままの作業になりました。

原作ではシャルが離席する理由について6,7話収録部分の辺りですでに「気が散らないように」との配慮からだと理由が説明されているのですが、アニメではここの会話で初めて明かされた感じになりましたね。

しゃお*
しゃお*

まぁ、シャルがそばにいて気が散ってたのはアンが初めての恋心に振り回されてる『青の公爵』限定だったので、もう配慮する必要はないんですがね(笑)

でもそういえば、シャルが砂糖菓子づくりに勤しむアンの姿を見たの、ここが初めてかもしれないですね。
幕間の9ヶ月間は想像でしかないですが、おそらく荷台の中にはスペース的にもミスリルしか一緒に入らなかったでしょうし、外伝の『天国の銀砂糖師』でも作ってるときはアン一人でしたしね。
原作ではアンの作業中はベッドに横になっていたシャルですが、アニメではアンのそばに立って作業を(というか作業するアンの顔を)見つめていたのが印象的でした。

蔓薔薇をめぐって

秋も深まってきているススキのカットが挟まりつつ、数日昼は仕事に夜は砂糖菓子づくりに……と忙しい日々を送るアンですが、ついに砂糖菓子が完成し、長のマーカス・ラドクリフ(と、同席者としてサミーとキース)に検分をしてもらうことに。

原作で該当するシーンでカットされていた、ミスリルがアンの銀砂糖を褒めるエピソードがここで追加され、妖精の味覚についての前提情報が「銀砂糖の味のみを感じることができる」から「銀砂糖の味に敏感で違いが分かる」にこのタイミングで更新。
そしてその再編の結果として、同席していたサミーとキースにアンが精製する銀砂糖の質がバカ高いことが知られたうえに、どうやらマーカスは妖精のことを毛嫌いしているっぽいという伏線が張られました。

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砂糖菓子の検分はつつがなく終了いたしました。

直接的な悪意

さて、検分した日の夜に事件は起きました。
検分から仕事に戻る道中でキースの「アンの砂糖菓子を見ていると不安になる」発言で余計な正義感を燃やしてしまったサミーが取り巻きを引き連れ、ジョナスを誘導し、アンの手を煮えたぎる鍋の中に突っ込もうとするという直接的な暴力に出てしまいました。

実はここ原作だとアンに加えようとした暴力も、サミーの発言もジョナスの関わり方も少しずつ違いまして、アニメは暴力が少々マイルドで(とはいえ職人の手を火傷させようとするという残虐な行動には変わりないのですが)、サミーの言い分が少し……いやかなり女々しくてつらいです。

しゃお*
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原作も原作で正義中毒乙って感じなんですけど、アニメの言い分は見てるこっちが恥ずかしくなってくるくらい女々しい……っつーか、なんだあれ。幼児みたいな言い分だな。

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まぁまぁ。

引用:TVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』公式サイト|ストーリー|第11話

その場から逃げたジョナスがシャルを呼びに行ったおかげで間一髪という感じでしたが。
この激昂したシャルが作中現在の時間軸では初めて明確に人間に殺意を向けたシーンは、作画も演技も気合い入ってましたし、月光の動きを効果的に使っている演出はもはや美しいまでありました……

しゃお*
しゃお*

ラドクリフ工房の職人たちがよってたかってアン一人を囲む姿を見たシャルの目が、怒りとか蔑みとか嫌悪とかなんかもうありとあらゆるマイナスの感情がないまぜになったらあんな目になるんやな……って感じの目だった……

また、アニメで水中さんの演じるシャルの声を聴いてきて、あの声でこのシーンはどうなるんだろう……と全然想像がつかなかったのですが、水中さん自身も叫ぶシャルがしっくりこなくてその時のアフレコはセルフリテイクをするくらいこだわったと第2クール前の特番でお話されていたのを覚えています。

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そのあとのシーンも、アニメは首元寸止めでしたけど、原作は胸元で剣振り抜いて服斬ってますからね……マイルド?

しゃお*
しゃお*

マイルドかもしれん……首刎ねるのは即死ではないにしろ胸を深く斬り裂くよりは苦しまなそうだしな……

君たちは何の話をしているんだ…(笑)
管理人はジョナスが呼びに来る直前の(主にミスリルのせいで)ゆるい空気が流れるアンの部屋でのやりとりからの緩急でもうお腹いっぱいです……

離れてしまっていた

サミーたちを蹴散らして煮えたぎる鍋をガッシャーンしたあと、アニメでは「もう大丈夫だ」で抱きしめる前にシャルの自省のシーンが挟まっています。

人間の中で忙しく生き生きと過ごし、自分の知らないところで自分以外の人間相手にニコニコしたり貰った言葉で喜んだりする……そんなアンに対して、シャルは拗ねる気持ちが大きかったように思います。

しゃお*
しゃお*

急に環境が変わって周りに人が増えて、友達取られちゃったみたいな感じだよね。

まぁ仕事関連と思われる用事にまで四六時中くっついて行くわけにはいきませんが、去年の品評会でのジョナスの謀略に始まりここに来る前の旅の道中まで商売の妨害をし続けた多くはラドクリフ工房の関係者で、ここはその職人たちの巣窟で。キャットやキースなど味方になってくれる人間はいるにはいるけど、シャルは本当はアンから目を離したらいけなかった……

台詞は無いですが、泣き出したアンを抱きしめて頭に口づけする最後のカットからは「ごめんね」が聞こえる気がしました。

工房長マーカス・ラドクリフの失態

もうね。見出しの通りの話なんですけど。
話を聞いた長マーカス・ラドクリフさんがアンの部屋で謝罪をしているシーン……だったはずが、被害者・目撃者の弁よりサミーたちから受けた虚偽の報告を信じて判断を誤るラドクリフ氏。
そこには長く育てた弟子を盲信する行きすぎた親心と目撃者が信用できない妖精だったという二つの要因がありました。

ミスリルがかなり頑張ってくれるのもむなしく「妖精を黙らせろ」の一点張りでしまいには叩き潰そうとしたり……原作ではアニメと違って人間のキースやキャット、エリオットがその場にいたのですが、いずれも目撃者ではないので異を唱えたい場面はあっても口出しはできず。

HERO
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まぁ、悲しいかな現実の社会でもこのようなことはよくあることでして……
信用って何でしょうね(遠い目

しゃお*
しゃお*

外野から見てるとマーカスさんの混乱具合が本当によく分かるんだけどね……

最後に

さて、ジョナスは冤罪で放逐……そしてアンも銀砂糖精製完了を待たずしてラドクリフ工房を追い出されることになってしまいました。
とりあえず品評会には参加できそうですが、持ち出せた銀砂糖は王家勲章が授与される際に王家に献上する3樽のみ……

銀砂糖師になれたとしても、翌年の砂糖林檎収穫の季節になるまで銀砂糖がないわけなので、商売ができません。
前フィラックス公から拝領した千クレスがあるので生活には困らないようですが、銀砂糖師一年目に仕事ができないとなると確実にその後のキャリアに影を落とします。

逆に銀砂糖師になれなければ銀砂糖の献上はありませんが、その場合は前話までで語られていた通り銀砂糖師への道が閉ざされてしまう上に職人として明るい未来がありません。

しゃお*
しゃお*

まずいよアンちゃそ〜〜!!汗

ということで、次回が待ちきれないです。
管理人と双子パーソナリティと一緒にハラハラしながら次回を待ちましょう。
お疲れ様でした。

HERO
HERO

お疲れ様でした!

しゃお*
しゃお*

おつかれ〜〜!!早く次週になれ…!!

次回予告映像

by. KADOKAWAanime (YouTube)

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